子育ては 100% 失敗する | 物語の面白さを考えるブログ

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ショッキングなタイトルを付けましたが、

これは逆説です。

内容は「子育て讃歌」になっていますので、

警戒心を解いてお読みください。

あと、自分語りをしますが、それが目的ではなく、

あくまで子育てをしている方へのメッセージが

主旨であることを明言しておきます。

 

私は虐待の連鎖の中で育ちましたので、

自分が親になったら、高確率でわが子に暴力を

ふるうであろうと恐れていました。

それを回避するために出した結論が、

「親にならなければいい」でした。

好きな人と一緒になって家庭を持つという、

ありふれた幸福を諦めることで、

児童虐待の可能性を葬ったのです。

話が重くなりましたが、この件に関しては、

内面がクリアになっていますので、

軽く流してくださってけっこうです。

いま述べたような事情ですので、私が諦めた夢を

実現している方がおられると、内心、エールを送りたくなります。

(具体的な支援は何もしませんけれど)

 

こんな感じだと思ってください

 

もう何年も前になりますが、産休していた方が、

赤ちゃんを連れて職場に遊びに来たことがありました。

私は恐怖しました。

赤ちゃんを見たら、自分の箍が外れて、心底にくすぶる怒りが

噴火してしまうのでは、と危惧したからです。

現実は――逆でした。

ひと目見た瞬間、本能的な保護欲が全身を貫いたのです。

こんなか弱くてかわいい生き物を苛めるなんてとんでもない!

そのとき初めて、自分が虐待する側に立っていないことを

自覚したのでした。

 

一方、虐待する側に立ってしまう親が存在するのも、

ひとつの現実です。

虐待が起きるのは、子供の存在をトリガーとして、

ネガティブな反応を親がしてしまうからでは、と思います。

ざっくばらんにドライな言い方をすると、

人間とは、「刺激 → 反応」をくり返す生き物です。

好ましくない反応パターンがあるなら、変えればいい。

ですが、固着した反応パターンを、

意思の力だけで変えるのは、限界があります。

そこで、最近、「感情解放セラピー」なるものを学びました。

意識下に蓄積されたネガティブな感情を手放し、

新たな反応パターンを獲得する技術です。

あくまで一例ですが、

子供が泣く → イライラする

といった反応パターンを変え、イライラしなくすることも可能です。

セルフ・ケアの技術ですので、一度おぼえれば、

生涯、自分のストレスをケアすることができます。

私は人間関係をこじらせる傾向が強いので、

これを使って改善したいと思います。

 

このセラピーを教えてくださった講師の方が

言っていたのが、タイトルにした、

 

「子育ては 100% 失敗する」

 

というフレーズです。

これは逆説で、

 

「100点満点の子育ては存在しない」

 

という意味です。

ご自分の歴史や周囲を見てごらんなさい。

あなたの両親は 100点の存在でしたか?

学校の先生は 100点でしたか?

100点の上司に会ったことがありますか?

ありませんよね。

 

100点満点の人間など、この世に存在しません。

 

ですが、世間やメディアは、なぜだか、

子供を持つ親――とりわけ母親には厳しく、

100点の存在であることが当然であるかのように

要求し、論評します。

いついかなる時も無償の愛を注ぐ聖母であれ、と。

 

不可能でしょ。

 

だから、私は、すべての子育てするお母さんに言いたい。

誰かから押し付けられた「理想の母親像」と自分とを比べ、

自分を減点するのは、やめよう。

あなたは、あなたのやり方で、あなたなりの愛情を

わが子に注ぐだけでいい。

100点の子育てが存在しないということは、

裏を返せば、

0点の子育ても存在しない、ということである。

そこには、あなた流の子育てがある、それだけである。

あなたにとって、わが子がオンリーワンの存在であるように、

子にとっても、あなたはオンリーワンの存在であるのだ。

あなたがしているのは、オンリーワンの子育て以外の何ものでもない。

 

どうしても子供が愛せないというなら、

それは、あなたが愛のない人間だからではなく、

「子供 → 愛情」の反応パターンが形成されていないだけだ。

別のネガティブな反応回路が、人生のどこかで生じてしまったのだ。

自分を責めるのはやめよう。

それよりも、反応パターンを変える方法を探そう。

 

子供が親に期待することは、

「完璧な子育て」ではありません。

ウソのない笑顔でいてくれること――これでしょう。

遊園地に連れて行っても、親が楽しんでいなければ、

子供も楽しくありません(罪悪感が育ちます)。

親が一緒に楽しんでくれるなら、

近所の公園も、すてきな場所に変わるのです。

 

最後に。

親なら、十分なことをしてあげたい、

何かし足りなかったことがあるのではないか、

という気持ちになるのは、自然な心理でしょう。

ですが、心配のし過ぎは、子供を信頼していないことの

裏返しとも言えます。

子供の人生は、子供のもの。

足りないものがあったら、自分で何とかします。

私も、不足が大きかった半面、この人生から、

いろいろなことを学びました(仏教とか、セラピーとか)。

未来のことを思い煩っても、どうにもなりません。

未来のことは子供当人にまかせて、

子供と一緒にいられる〝今〟を大切にしてください。

 

 

龍刻堂は子育てママを応援してるよ~ ニコーッ

 

 

 

え? 子育てパパについては、どう思っているかって?

 

 

 

 

ずぬー

 

 

長々と柄にもないことを書きました。

次回から、おっぺけオタ記事に戻ります。

ずぬー。

 

 

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