原口清志 著
週刊少年チャンピオン連載 1993~1994年
現代版「どろろ」みたいな話。
人間社会に紛れて人を食う〝羅刹〟を狩る
魔少年・しゃがら。
彼はその身に宿した八体の妖怪の力を
使って戦うのである。
彼の母は羅刹王の妃となる約束をしていたが、
人間の男を愛したため、羅刹王の怒りを買う。
羅刹王は罰として、人間との間に生まれた赤子・しゃがらを
八つ裂きにし、羅刹・八部衆とともに食らう。
八部衆が、気まぐれの遊びで、奪った身体の代わりに、
妖怪のパーツをしゃがらに植え付けたため、
しゃがらは命をながらえる。
成長したしゃがらは、おのれの身体を取り戻すため、
八部衆に戦いを挑む。
八部衆を倒すごとに、食らわれた身体の部位が
復活するのである。
うろ覚えの記憶によると、確か、
このような設定&ストーリーだった気がします。
敵を倒すたびに、妖怪の力を失い、
人間の肉体を手に入れる――つまり、弱体化する。
羅刹王にたどり着くころには、ほぼ、
ふつうの人間に戻っているはずなので、
(どうやって倒すんだろう?)
と、結末が気になって仕方ありませんでした。
阪神淡路大震災の影響、および作者の体調不良により、
連載は中断。未完のまま現在に到る。
けっこう好きだったので、残念です。
どうにかして復活してくれませんかねえ。
現在放送中のアニメ「どろろ」が
折り返し地点に達したようなので、
ふと、「しゃがら」のことを思い出しました。
原口清志先生は、手塚治虫先生に直接お会いして、
サインを頂いた経験があるそうです。
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