◇第80話◇ 価値 | 物語の面白さを考えるブログ

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価値――命の価値。

 

宇髄天元は、命の順番を決めている。

① 嫁(愛する者)

② 一般人

③ 自分

の順である。

 

これは炭治郎も、ほぼ同じ。

「刀鍛冶の里」で、禰豆子と里人との命が

天秤に乗せられたとき、

優先順位を決定できなかったのは、

天元ほど割り切れていなかったからだろう。

 

堕姫にとって、人間の命は、

生かす価値のないものである。

一応、順位をつければ、次のとおり。

① 美しい者(食糧)

② 醜い者(生きる価値なし)

 

この、まるで相容れない価値観が、

炭治郎の逆鱗に触れた。

 

〝食糧庫〟から退散した蚯蚓帯が、

本体である堕姫のもとに戻り、

両者は合体して完全体となる。

分散していた力が集結したことにより

パワー・スピード・硬度の増した帯で、

遊郭の建物をぶった斬った。

 

見開きでの建造物破壊シーンは大迫力。

炭治郎も、前ページでの位置から移動していて、

一般人を守るために迅速に動いたことが

情報として盛り込まれています。

「省略によるスピード感」の演出が素晴らしい。

 

炭治郎ひとりでは、広範囲にわたる攻撃から

人々を守り切るのは不可能で、

ついに一般人に被害者が出てしまった。

命の順番――。

天元は ① と ② をはっきり区別しているが、

炭治郎はその境界が曖昧である。

言い換えれば、無関係の他人にも、

愛する人と同等の価値を見ていることになる。

 

堕姫は逆鱗に触れた。

 

額に筋が浮かぶほどの怒りに

襲われた炭治郎、

血で白目が赤く染まったところで

次回へ続く!

 

 

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