◇第63話◇ 猗窩座 | 物語の面白さを考えるブログ

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下弦の壱を斃したと思ったら――

陸・伍・肆をとばして、上弦の参が登場!

その名は猗窩座。

対するは炎柱・煉獄杏寿郎。

戦いは一気にハイレベルな領域へ!!

 

煉獄さんの強さを見抜いた猗窩座は、

鬼になれと勧誘する。

限界ある人間のままでは、

強さの「至高の領域」に到ることはできない。

不老長寿の鬼となり、

共に強さを極めようではないか、と。

 

煉獄杏寿郎の答えはこうである。

 

「老いることも 死ぬことも」

「人間という儚い生き物の美しさだ」

「老いるからこそ 死ぬからこそ」

「堪らなく愛おしく」「尊いのだ」

「強さというものは」

「肉体に対してのみ使う言葉ではない」

 

この台詞に 『鬼滅の刃』 のテーマが

凝集されています。

 

限りある生命の中で、心はどこまで強くなれるのか?

――限りある生命だからこそ、心は限りなく強くなれる。

 

これぞ「鬼滅」流の 『人間讃歌』。

『人間讃歌』 は 『心の賛歌』。

 

人間の素晴らしさを描くために、

対比物として鬼が存在します。

克己して心を鍛える人間に対して、

鬼は欲望のままに邪心を募らせます。

しかし、決して弱くはない。

不死の肉体に支えられた強さではあるものの、

それは、人間にとって、十分すぎるほどの脅威です。

儚い人間が、これをどう乗り越えるか?

この相剋が「鬼滅」のダイナミズムなのです。

 

戦闘描写について。

猗窩座の戦闘技「破壊殺・空式」は遠距離攻撃である。

これを厄介と見た煉獄は、接近戦を決断。

――ここが、左側のページの最後のコマ。

で、ページをめくると――

もう、間合いを詰めている。

煉獄さんの移動は、炭治郎が目で追えない速度です。

瞬きする間に、移動は終わっている。

読者は、ページをめくっている間に

移動が終わっていることを知り、

炭治郎と同じ驚愕を体感する仕掛けです。

「ページをめくる」という動作を読者に要求する

漫画の特性を活かしたスピード表現ですね。

電子版のことは知りません。

 

互角の戦いを繰り広げる強者二人。

「破壊殺」と「炎の呼吸」の技が激突したところで

次回へ続く!

伊之助も驚嘆する激闘の行方は――!?

 

 

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