ジャーナリスト☆山本美香 | 転石苔を生ぜず☆彡

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『音楽』のテーマが多いですが、「普段の日常」「何でもない1日」の中で《 ふと思うこと 》も書いています。元新聞記者志望で割と長文が多いですが、前向きに終わる様に心掛けています☆彡

 
 
 シリアで銃撃され亡くなったジャーナリスト山本美香さん(45歳)元々はCSの朝日ニュースター所属、お父様も元朝日新聞記者でジャーナリスト一家だったそうです

取材活動の原点は、雲仙普賢岳の噴火取材 が大きな転機となったそうです 突然命を奪われ、大切な人を失うという事から『災害報道』から『紛争報道』に繋がった様です。

↓ 山本さん談
誰かが記録していく必要があると常に思っていて、伝えることで戦争は早く終わるかもしれないし、拡大を防げるかもしれないので、時に過酷な状況はあるが伝え続けていきたい」


2012.5.16に早稲田大学での最後の講義

山本さんは学生に「戦争ですぐそばにいた人が攻撃を受けて大けがを負った。記者として取材を続けるか。助けるのか。皆さんならどうするか」と問い掛け、学生の意見を聞いた後、こう語った。

「どちらを選んだとしても、後で悩むことになるだろう。自分は助けたが、どちらが正解ではない。その場で真剣に考え、伝えるとはどういうことなのか悩むのが、ジャーナリズムだ」



人生の転機の雲仙・普賢岳の噴火災害取材時に被災地では当初、「何しに来たんだ」と言われたこともあったが、何度も被災者の元を訪ね信頼関係を築いた

戦火の町で苦しむ市民の姿、外には届かない声を伝えたい生命の危険にさらされながらも、逆境の中で笑ったり生き延びようとする姿を捉えたい

講義後、学生から質問や感想が寄せられた。「悲惨な状況を見て冷静でいられるのはなぜか」山本さんはメッセージをつづり、学生に配った。

「冷静ではない。現地の人たちが全力で怒りや悲しみをぶつけてくるのだから、同じ人間として心を大きく揺さぶられる 悔しかったり、悲しかったり、怒りの感情が生まれ、心の中にどんどん積もっていく」

↓ 最後の講義後、山本さんが学生に配ったメッセージ

日本で暮らす私たちにとって戦争は遠い国の出来事と思うでしょう。しかし、世界のどこかで無辜(むこ)の市民が命を落とし、経済的なことも含め危機に瀕している。その存在を知れば知るほど、どうしたら彼らの苦しみを軽減することができるのか、何か解決策はないだろうかと考えます。

紛争の現場で何が起きているのか伝えることで、その国の状況が、世界が少しでも良くなればいい。報道することで社会を変えることができる、私はそれを信じています。「日本にかかわること」がニュース選択の重要なポイントのひとつであることは否定しません。しかし、たとえば世界の安全は日本の安全につながります。人道的な見地からも目をそらしてはいけない大切なことがたくさんあるはずです。

「仕方がないこと」「直接関係がないこと」と排除してしまうのでは、ジャーナリズムの役目を果たしているとはいえません。そうした広がりのない視点と態度は形を変えながら私たち自身に返ってきます。内外問わず、目が届きにくい、忘れられがちな問題を掘り起こしていくこともメディアの責務としてあります。

感想の中で、視聴率重視のテレビ業界への不信感がありました。視聴率にかかわらず、やっておかなければならないことをやる。そのためには、今のメディアの中でどう表現すれば、放送に至ることができるのか、企画を通すことができるのか、取材者、作り手としての力も磨いていかなければなりません。社会にはさまざまな考え、職業、立場の人たちがいます。
メディアの世界に身を置くと、力を持っていると勘違いしてしまうことがあります。高みから物事を見るのではなく、思いやりのある、優しい人になってください。

私自身、学生時代は日々思っている事を 伝えたくて、書きたくて 新聞記者になりたい夢を持ち就職活動をしていました 残念ながら最終良い所まで行きましたが第一志望の産経新聞に入れなくて 一般企業に勤めました。

その後も就職活動時の時のままニュースや社会の出来事からその時思ったことや感じたことを新聞記事のスクラップ等を通じて残しています。特に新聞社で賛否両論となる事件やニュースが起きた時は新聞各紙が揃っている喫茶店で 読み比べをします

今のメディアはどんどん色も無くなり記事の内容や論調も横並び路線です。更に左翼化が進み、右へ倣えの事なかれ新聞社及び記事が多くなってきました。(※テレビなんか最たるモノです、論外

メディアリテラシーという言葉があります。 溢れる情報過多の世の中で本当に何が正しくいのかを見分け取捨選択するという事です。海外ではそのような授業もあります。

山本さんのやってきたことは真実を真実のまま伝える。まさにメディアの基本形です。そこにはオブラートも脚色もありません。その事は本当に世界で今起こっている事、今のんびりご飯を食べているその瞬間に銃弾で幼い子供が死んでいるという事。ずっとずっとそんな事を考えていたら気が狂ってしまいますが心の片隅には常々置いておかなければならない事実だと思います。

人間は忘れる事ができる生き物です。私たち日本人の中で直近の最も身近な 出来事である、東日本大震災も 風化していませんか?

今はこのようなblog等を通じて様々な出来事やニュースや実際に生で見たこと、感じたことを発信するツールが誰にでもあります。何が正しいかどうかを取捨選択しながら、垂れ流される洗脳的な繰り返される日々のニュースにも疑問を持ってみては如何でしょうか?

山本美香さんのご冥福をお祈りすると共に、山本さんの遺志を受け継ぐ方がどんどん 現れていって世界が平和になっていけば 良いと心から願っています。
R.I.P

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33333
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