2017年に第157回直木賞を受賞した佐藤正午による同名ベストセラー小説を、大泉洋主演、有村架純、目黒蓮(Snow Man)、柴咲コウの共演、廣木隆一監督のメガホンにより映画化。
小山内堅は、愛する妻と家庭を築き、幸せな日常を送っていたが、不慮の事故で妻の梢と娘の瑠璃を同時に失ったことから日常は一変する。悲しみに沈む小山内のもとに、三角哲彦と名乗る男が訪ねてくる。事故当日、娘の瑠璃が面識のないはずの三角に会いに来ようとしていたという。そして、三角は娘と同じ名前を持ち、自分がかつて愛した「瑠璃」という女性について語り出す。それは数十年の時を超えて明らかになる許されざる恋の物語だった。
佐藤正午さんの作品は好きなんですが、本作は未読です。
映画も今更って感じなんですが、観ました。
別に嫌いじゃないんですが、ふーんって感じです。
原作もこうなんだろうか?と気になって本を探したんですがどこかに行方不明になっていて見つけられませんでした。救出次第読もうと思います。
この映画を観たい人って目黒くんのファンと有村架純さんのファン以外いるんだろうか?
原作もこんなにファンタジーなんだろうか?と色々疑問だらけでした。
まず最初30分ほどが長くて挫折しそうになりました。あれは15分くらいでよかった。
やっと目黒くんが登場した時にはどんなにかほっとしたことか。
しかしこの目黒くんと有村架純さんが出会う時制が1980年ということで服装とかもっと80年らしくしてくれと思いました。だって今から44年前ですよ、目黒くんも有村さんも今っぽすぎる。
有村さんが着ていたような細身の革ジャンなんか当時流行ってたかな?
ちなみに私は生まれ変わりとか全く信じていないです。「私はマリーアントワネットの生まれ変わりです」とか言われたら多分怒るよ、私は。
その上この映画は色々と辻褄が合わないというか無理やりというか、そういう感じがしました。近場ばかりで生まれ変わる都合の良さよ。
二人の不倫は良しとしても好きすぎて死んでも生まれ変わって相手を探すっていうのはちょっと私の感覚にはないですね。
結構やばいですよ、それは。
だったら大人しく相手が死んでこっちにやってくるのを待ちます。
ラスト近く、二人が高田馬場で会えるのか会えないのかってところ、いやいやこれが現実なら40代の男と子供の話じゃないですか。流石に映像にはなっていなかったけれど、無理だ私には。
それに会ってどうなるって思っちゃうんですよね。むしろとても悲しいです、好きだったら。
ということで死んでも生まれ変わるくらいに好きっていうのは正しいことと思えないです。
ロマンティックにも思えない。だったら生きているうちにうんとロマンティックになれと思う。
先に死んだら相手が自分を忘れて幸せになる方が良くないですか?
手放すことって大切だと思う。
だがしかし、この作品は直木賞受賞作ですからね。
しかも私は佐藤正午作品が好きですからね。
こんな感想ではいかんと思う。
やはり原作を読まないといけないです。
そして映画がイマイチでもなんだかんだ目黒くんの純愛は切ないです笑。
ラブシーンはいらないです。私はラブシーン嫌いですから。
ちょっとダサい感じの目黒くんはラブシーンもなんだかダサかった。これは好演していたということだとしましょう。
あそこで手慣れていたら話が違う感じになっちゃう。
普通の男の子を演じられる俳優が好きです。
昔だったら永山絢斗くんとか、顔が整っているくせに(そして多分純な人でもないくせに)ピュアでカッコ悪い男の子を演じるのがうまかった。
そういう若い俳優は必ず一人はいてほしい、いつまでも演じられる役ではないし。