またもマガジンハウスらしいタイトルに「。」のつくシリーズですね。これ何故なんだろう?

2022年1月の『百読本』と2023年1月の『それでも本を読む理由。』の合本です。

『それでも本を読む理由』は持っていたのに《本》という文字が踊っているとつい買ってしまうちょろい私。

そして合本のくせに1760円もして、2冊を1冊にしただけだろ?って思ってしまう私。

 

ちなみに『百読本』って何回も読みたい本という意味らしいのですが、皆様にとっての百読本ってなんでしょうか?

 

あと、無人島に1冊持っていくならどんな本ですか?っていう質問もよくありますよね。

 

とても迷う。

私にとっての百読本は一箇所でも絶対に忘れられない文章がある本かなと思います。

具体的には川上弘美さんの『神様』とか

 

 

 

内容紹介(「BOOK」データベースより)

くまにさそわれて散歩に出る。川原に行くのであるー四季おりおりに現れる、不思議な“生き物”たちとのふれあいと別れ。心がぽかぽかとあたたまり、なぜだか少し泣けてくる、うららでせつない九つの物語。デビュー作「神様」収録。ドゥマゴ文学賞、紫式部文学賞受賞。

 

悲しい話じゃないのに何故か胸が締め付けられるような感情が溢れるこの短編が大好きです。

 

 

最相葉月さんの『なんといふ空』

 

 

 

『絶対音感』『青いバラ』『セラピスト』など数々のノンフィクション作品で注目を集める著者が、「今はもう書けない、愛しい本」と語る初期のエッセイ集『なんといふ空』。入手困難であったこの初エッセイ集に、新たに単行本未収録のエッセイとノンフィクション執筆の後日談を加え、増補版として復刊。
独自の視点で日常を切り取った作品、若い頃の心の葛藤を正面から見つめた作品、関西人特有のユーモアがきいた作品など、ノンフィクション作品とはまた違った著者の魅力に触れられる一冊。
頭がよくなるカレー/ラジオの日々/わが心の町 大阪君のこと/おシャカさまに近い人/旨いけど/いい恋、したいですか/赤いポストに/ふくろふはふくろふ/私が競輪場を去った理由/「絶対音感」で出会った音楽家たち/千二百字が生んだ物語 など(もくじより)

 

 

こちらはエッセイですが、まず最初の大阪くんの話ですっかり魅せられてしまいます。

タイトルもとてもいい。

 

という風に何度も読みたい本もたくさんある。反対に一回しか読まない本もある。

私の場合ははっきりしたストーリーのあるエンタメ本は一回しか読まないことが多いかなと思う。もやもやしたストーリー性の薄い本が反対に心にくっきり残ってまたページを開きたくなるような気がする。

 

無人島に1冊しか持っていけないのならば未読のめっちゃ厚い本を持っていくかもしれないし、もしかしたら聖書を持っていくかもしれないなと思う。