1月は意外と長く感じました。

相変わらず冬は寒くならず、こんな2月は2月じゃないって気がする。

 

1月読了本は12冊でした。

 

既にブログに書いたものもそうでないものもありますが、私がよかったなと思っているのは

 

 

 

 

温かい気持ちになったあとに、思わず涙があふれてしまう。
――風格のある原宿の洋館はGHQの接収住宅でもあった。
そこに小さな女の子はなぜ出没するのか?
戦時中、「踏めよ 殖やせよ」と大活躍し焼夷弾をあびながらも生き延びたミシンの数奇な運命とは?
少しぼけた仙太郎おじいちゃんが繰り返す、「リョーユー」という言葉の真意は孫娘に届くのか?
おさるのジョージの作者たちは難民キャンプで何をしていたのか?
やわらかいユーモアと時代の底をよみとるセンスで、7つの幽霊を現代に蘇生させる連作集。

 

これを読んで、やっぱり中島さんいいなと思って『妻が椎茸だったころ』も読みました。

怖くない幽霊話という感じです。

 

 

 

決別した母と十数年ぶりに顔をあわせた娘、友情は永遠に続くと思っていたあたしたち、親しくなかった昔の同僚、見えない鎖に縛られた姉妹、穏やかな彼女に物足りなさを感じる僕の前に現れた刺激的な女性――。どれだけ一緒にいても、わかりあえない。でも近づきたくて、もどかしい。一筋縄ではいかない女同士の人間関係に悩めるあなたの心を鮮やかに解き放つ、共感度MAXの8篇!

 

ポプラ文庫って割と良い作品があるんですよね。

加藤さんの作品は等身大な感じが好きです。この作品も身近な人との人間関係描きながらどうしても分かり合えないこともあるよねって改めて思わされる短編集です。分かり合えないことも含めての恋人や親子や親友なんですよね。

 

 

 


「私の顔、見覚えありませんか」
突然現れたのは、初めて恋仲になった女性の娘だった。

芥川賞を受賞し上京したものの、変わらず華やかさのない生活を送る四十男である「田中」。
編集者と待ち合わせていた新宿で、女子大生とおぼしき若い女性から声を掛けられる。
「教えてください。どうして母と別れたんですか」
下関の高校で、自分ほど読書をする人間はいないと思っていた。
その自意識をあっさり打ち破った才女・真木山緑に、田中は恋をした。
ドストエフスキー、川端康成、三島由紀夫……。
本の話を重ねながら進んでいく関係に夢中になった田中だったが……。

芥川賞受賞後ますます飛躍する田中慎弥が、過去と現在、下関と東京を往還しながら描く、初の恋愛小説。

 

 

私は初田中慎弥作品だったので他の作品と比較的できないのですが、まるで実体験のようなフィクションでどこかに本当に起きたことが潜んでいるんじゃないかなあと深読みしてしまいそうになる作品でした。

また普段恋愛小説はあまり得意じゃないのですが、こういうベタベタしない恋愛小説もあるんだなあと。

結構切なくなるようなストーリー、甘くないロマンティシズム。

 

1月は読書のエンジンをかけて、2月からは本格的にっていうのが理想ですが…まあ無理なきよう読書を続けます。