未来屋小説大賞受賞!
芳樹は憧れのかつての家庭教師・真壁が結婚を前に脅迫されていると知り探偵に調査を依頼するが――。完全に騙される傑作ミステリー。

憧れの家庭教師だった真壁が結婚を前に脅されていることを知り、僕は尻込みする彼にかわり探偵事務所に調査を依頼。そこに現れたのは中学時代にいじめに遭っていた従兄をえげつない方法で救ってくれた先輩の理花だった。調査を進めるにつれ、見えてきた真実。背筋も凍るラスト。気鋭のミステリ作家による、衝撃の傑作長編!

 

単行本だった時から表紙が気になっていたので文庫新刊に並んでいるのを見て内容も確認せずに買ってしまいました。

『記憶屋』の作者なのでラノベっぽいところがあるかもしれないとまでも考えずに買いました。

つまりなぜか期待し過ぎてしまった感はありますが、今風のイヤミスだなと思います。

 

中学時代に1学年上で探偵もどきの仕事を請け負っていた北見理花。従兄弟を理花に救われた主人公(木瀬)は大学生になり今度は実際に探偵になった理花に仕事を依頼する。

中学生の時に家庭教師をしてもらった真壁が脅迫状を受け取っているのでその犯人を見つけるためだ。

探偵が若くて可愛いのも、主人公がなぜかおせっかいなのもノリは軽い。あくまでも登場人物はなかなか感じが良くてアイドルや人気俳優を起用してドラマや映画にしたら良さそうな感じがする。

するすると読んでいく。

 

ところが中盤にだれる。

登場人物が少ないし、なかなかおっという展開がないのでフンフンという感じで読んでいく。

焦らされているとはっきり感じた。ここまで引っ張るならば絶対に嫌な展開だなと思い始めるとなんとなく犯人が想像される感じがする。

とはいうものの、白か黒か、どっちが白かどっちが黒か…判断がつかないまま焦らされた。

普通のミステリーファンなら犯人が分かるのかもしれないけれど、私はミステリーは何も考えずに流れに身を任せて読む方なので結構焦れました。

考えてみたらタイトルが大いなるヒントだったのに。

 

最後の50ページほどは途中でストップすることは難しく怒涛のように読んでしまうと思う。

これは言い過ぎかもしれないけれど、宮部みゆきさんの『火車』のラストのようにドラマティックだった。

 

木瀬くんも理花も美しそうなキャラクターだし、性格設定も好き。

これでまたシリーズで書けそうな気がしました。

 

 

 

 

 

 

 

『深夜特急』の終わりで迷った末に訪れなかった「夢の都市」モロッコのマラケシュへの旅、『一瞬の夏』から始まった新たな「物語」を生きる若きボクサーへの夢、「深い海の底」に旅立った高倉健へ贈る最後のメッセージ。まるで銀河のように無数の人や場所と、出会い、別れた25年間。移動する精神の輝きを綴る、エッセイの精髄。

 

 

 

素顔のイタリアを色をテーマに描いた十五話 

色の中に語るべき物語がある 

イタリア往還40余年著者がイタリアの光と影のあわいを多彩な筆致で描く。
教会で行われる秘密のパーティ『ゴージャスな人』、古新聞記事が導いた驚くべき事件『本屋とコーヒー』、元貴族女性の栄華と没落『さみしいクリスマス』ほか、
イタリアエッセイの真骨頂十五話 

 

 

中国大陸の東の海上1500マイルに浮かぶ、小さな島国——ニッポン。そこは、巨乳とアイドルをこよなく愛し、世界一お尻を清潔に保ち、とにかく争いが嫌いで我慢強い、幸せな民が暮らす国だった。海外生活歴十数年の著者が、近くて遠い故郷を、溢れんばかりの愛と驚くべき冷静さでツッコミまくる、目からウロコの新ニッポン論。アッパレ、ニッポン!

 

 

 

新年のセールで買った本たち。

たまたまセール最終日だったのでつい乗せられて買ったというところもあるけれど満足しています。

沢木耕太郎の本は『夢ノ町本通り』も置いてあって、読みたかった本なのですごく迷ったけれどパラパラ見たらこっちに惹かれて買いました。

内田洋子さんの本はファンなので購入。

あと、ヤマザキマリさんの文庫本。

私はきっと海外でたくましく生き抜いている女性が好きなんだと思う。こういう系は買ってしまいがちですね。

 

日本しか知らないと日本が見えない。

仕方ないことだけれど、そういうことがあると思う。

なんだかんだ言って日本ってとっても住みやすい、優しい国だと思う。

しかしおそらく日本は変わっていく。

いつまでも優しい国であってほしいけれどそれは難しいだろう。

あと50年もしたら全く違う国になってしまうと思う。政治家は自分の利益しか考えないから自分が死んだ後のことなんか考えちゃいない。

自分にできることが何かあるのならば死ぬまでは日本がカスみたいな国にならないように努力したいとは思っている。

しかし私にできることなんかあるだろうか?