最近何年ぶりにすごく本に魅せられている気がする。
色んなものに惹かれるけど、やはり、読書ほど誰でも気軽にできる(しかも図書館を利用すればお金もかからない)そんな趣味ってなかなかないなと思う。あと、散歩くらい?お金がかからないと言ったら。
乾ルカさんの『夏光』。
家のどこかで長期間塩漬けになっていた。
本当に素晴らしくて大いにお勧めできます。
短編集ですが、6編とも捨てがない。←本当に失礼でごめんなさい。
思えば解説を北上次郎さんが書いているのだからもっと早くに読むべきだった。
ホラーというジャンルでよいのだろうか?確かにそれで良いのだけれど、文芸作品という印象が強い。
カラッと大量に人が死ぬような怖さではなくて、人の心の湿った部分に何かが入り込んでくるような、恐ろしくも物悲しい感じがする。
で今読んでるのが乾緑郎さんの『機巧のイヴ』。
乾つづき。
私は頭が悪いからSFはあまり得意じゃないんですが、
この世界観にはやられちゃいますね。
そして、短編集で助かる。
時代小説でありSFであり、しかも違和感がないというね。
まだ1話しか読んでいないけれど、『ブレードランナー』を思い起こします。
帯に「この女に命が無いのなら、命とは一体なんなのか?」とあり、本当に科学が進むほどに命って何?って思いますよね。
とにかくカバーのイラストのイヴが美しくて、それだけで読んでみようと思ってしまう。