前回、紫微斗数の世界観は封神演義(ほうしんえんぎ)だと書きました。
この封神演義の舞台は、歴史的にみると、
殷周革命(いんしゅうかくめい)となります。
考古学的に最古の王朝とされる殷(商ともいう)が、
周によって滅ぼされた紀元前11世紀のことです。
殷の最後の国王となった紂王。
紂王をたぶらかした傾国の美女妲己(だっき)。
悪虐の限りをつくしていた紂王&妲己でしたが、
彼らの対抗勢力となるのが、次の王朝となる「周」。
周はもともと殷につかえる諸侯のひとつで、特に重要な三公の一角。
易占に優れ、周の非常に賢明な君主であった「文王」には、
二人の息子がおりました。
それが、長男の伯邑考 と
次男の姫発(きはつ)・・・後の武王(ぶおう)。
そして後に、名軍師と名高い太公望( 呂尚 )が加わる!
太公望といえば、「釣り」で有名な人ですが、
封神演義の中では、主役として書かれており、
仙界からの密命を受けた道士(仙人になるため修行中の人)なわけです。
太公望の受けた密命というのが、
紂王を惑わして権力をほしいままにする悪しき仙女妲己を成敗すること!
ついでに、人間界で好き勝手やっている仙人たちを倒し、
封神台(ほうしんだい)に封印すること。
最近、仙人が多くなりすぎちゃってさ~。
人間界への干渉がひどすぎるから、
新しく神界を作って、
封神台に封じた仙人たちを、
神として転生させて、
直接干渉じゃない形で人間界を守護させようぜ!
増えすぎちゃった仙人を人間界から駆逐して、
新しい神の世界を創造する!!
壮大なんだか、めちゃくちゃなんだか分からない仙人様の理屈(笑)。
かくして、仙界と人間界を巻き込んだ大戦争が始まるのでした。
つまり、殷周革命は、仙人たちの代理戦争だったってわけ。
といいつつ、仙人同士も秘密兵器をくりだして、めっちゃ戦ってますけどね。
これが、封神演義のざっくりしたあらすじ♡
・・・長くなったので、またまたつづく。