数字でつかみ、判断し、対策をといっても、ただ単にやっていたのでは励みにならない。
そこで売上目標を立てさせ、意識的に目標にチャレンジするようにしむけた。
①売上部門別の数字を、前年割れ、前年クリア、予算達成と分け、表にし、休憩室に掲示した。
②売上速報を発行。全社員が必ず通る位置に、その日、その時刻の速報をPOSから出し、掲示した。年末にはより細かく、1時間ごとの速報を出した。
これが皆のチャレンジ意欲を高め、あと5万で予算をクリアするぞ、というように前向きに取り組むようになった。
良い意味での部門対抗意識も出てきた。
数字で実績をつかみ、分析し対策を打ち、自ら立てた目標にチャレンジするクセをつけさせたのである。
このようなPOSデータを活かした対策が1年後には大きな成果となって表れてくる。
ワースト3に入っていた店の売上げが、前年比、子算比ともベスト3に入ってきた。
さらにより大きな成果は、社員一人ひとりが、データを使いこなし、前向きに自らの業績アップにチャレンジするようになったことである。
そもそもこの店の業績不振の原因は、地元の客に目を向けず、データをもとに品揃えや売り方を改善していなかったことにあったようである。
不振の原因をもっぱら競合店のせいにしていたのである。
POSデータ活用を機に、データを活かしつつ、白ら主体的にマネジメントするよう「人」を活性化したことが、店長の本当の成果だといえる。
使いこなす売場のマネジメントという切り口から捉えてみると、店長の活性化対策は、多くの教訓を与えてくれる。
(「数字」でマネジメント)
①数字で状況をつかむ、判断する、計画する
②計画→実行→反省に必ず数字を入れる
③POSデータ活用云々する前に、数字で見たり考えたり計画したりする教育を、十分やっておく必要がある。
(階層を追ったマネジメント)
①単品でつかむ前に、大→中→小と問題のレベルを追って分析していく
②部門→中分類→小分類と順を追いつつ、より細かく単品ごとに問題をつかむ
③分類をどうつくるかが、決め手となる
(データを使ったOJT)
①データを使った仕事や会議の場をつくる、状況を段取りする
②上司が先回りしてデータをつかんでおき
③くすぐる、気づかせる
④やってみせ、やらせて、データの解読方法を教える
⑤現場に出て、現物を見ながら分析する
⑥朝礼や速報発行などでコミュニケーションをよくする
⑦部門ごとに目標達成を競わせる