大天使ミカエルと堕天使ルシファー

ミカエルという名前は、ヘブライ語で
「神の如き者は誰か」(彼ほど神に近い者はいない)
を意味します。

この名前からも分かるように、彼はあらゆる天使の中で
最も神に近い実力を持ち、その尊敬を集める存在です。

彼に匹敵する存在をあえて探すとしたら
彼の双子の兄で、天使筆頭だったこともある
ルシファーの名前が挙げられます。


ミカエルに負けぬ風格をそなえ、神でさえもその実力を認め
天界随一の天使でありましたが、性格的にやや難があり
とあることが原因で彼は天界に反旗を翻します。



双子の兄が反逆したわけですから
弟であるミカエルも連座してしかるべきだったのですけれども
神はその罪を問うどころか、逆にルシファーの離脱によって
空席となっていた天使軍総司令に
この弟を据えるという仰天人事を行います。

ミカエルはその期待によく応えました。
自らも剣を取って戦うなどよく奮戦し
兄の軍を各地で撃破して、天界側を勝利に導きます。
ルシファーは敗走し、地上へと叩き落とされ
悪魔の王となりました。

ミカエルの方はと言えば、勝利の功績により
兄の持っていた地位をすべて受け継ぐことが許され
ここに、大天使長としてのミカエルが誕生します。





天の戦い
天界で反旗を翻したルシファーと
ミカエルが戦ったという話は
『ヨハネの黙示録』 12章7に記されている。


天で戦争が起こった。
ミカエルとその使い達が龍と戦った。
龍とその使い達も戦ったが
優勢になれず、彼らのための場所は
もはや天に見いだされなかった。

こうして大いなる龍、すなわち悪魔、サタンと呼ばれ
全地を惑わしている者は投げ落とされた。
彼は地に投げ落とされ
その使い達も共に投げ落とされた。

そして、私は大きな声が天でこう言うのを聞いた。


今や、救いと力と私達の神の王国と
そのキリストの権威とが実現した!
私達の兄弟を訴える者
日夜彼らを私達の神の前で訴える者は
投げ落とされたからである。




天の戦いで、ミカエルは悪魔(サタン)を打ち倒した。
この事から、ミカエルは悪を滅ぼす「正義の戦士」
というイメージが定着しているのだ。
それが、ミカエルが最も偉大な天使とされている
理由の一つなのだろう。俺も憧れるぜ。



フランスの有名な世界遺産である
モン・サン=ミシェル(Mont Saint-Michel)
大天使ミカエルの命によって建てられた修道院だ。




モン・サン=ミシェルの尖塔(せんとう)に
設置されているミカエル像





では、ここでルシファーが、光の天使から地獄の王に
なるまでの過程を要約してみよう。

大天使ミカエルと双子の兄弟であったルシフェルは
かつて、天界では「熾天使ルシフェル」という
強大な力を持つ光の天使であった。


「光を掲げる者ルシファー」 
ウィリアム・ブレイク
 


「冥王ハーデス」
車田正美


ある時、強大な力に驕ったルシフェルは
「自分が神に成り代われる」と傲慢になり
天界で反逆を起こし、本当の神に対する戦いを挑んだ。
全天使の3分の1が、ルシフェルに付き従い
天で大いなる戦いが起こった。

しかし、ルシフェル達は天の戦いで
大天使ミカエルの軍勢に敗れ



天上界を追放されて
暗黒の地獄界へと落とされた。



そして熾天使ルシフェル
堕天使ルシファーとなり、地獄の王となった。



という流れだ。

ちなみに
現在のルシファーは、地獄では鎖に繋がれているが

ダンテの「神曲」 地獄の第九サークル、裏切りの輪
光の天使ルシファーは、彼自身の冷たい涙の湖に
投獄された。



地上に姿を現す時は、全人類を惑わす程の美青年の姿で
現れるという。






【俺のコメント】
現在、闇の世界政府の連中が神として崇拝していて
イルミナティの頂点に君臨しているのが
堕天使ルシファーだ。





かつて、ルシファーは天上界で創造神ヤハウェに反逆し
天界で戦争を起こしたのだ。

そのルシファーを倒した存在が


天使軍団の総司令官である大天使ミカエルだ。

つまり、ミカエルこそが
キリスト教世界の英雄なのだ。

要は、これで話は決まった。
こうなったら
選択肢は2つに1つだ。
 
ルシファーの側に付くか
ミカエルの側に付くかだ。


邪悪に対抗し、正義を貫く意志のある者は
大天使ミカエルの軍門にくだれ(笑)