イクド・ルシェル巡礼 イクド・ルシェル巡礼


兵庫県西宮市の廣田神社に行って参りました!


どんと焼きやっているところを探してましたら、ちょうど廣田神社がやっているということで初の廣田神社参拝と相成りました。昨年までビルのように高く積まれたどんと焼きに参加していましたのでイケイケ度は欠けましたがハンナリして良かったです。


深い歴史的な部分は割愛しますが、古代は上の写真のように深く入り込んだ内湾の最奥に位置する重要な神社であったみたいです。


土佐(高知)の内湾や尾張(愛知)の内湾、武蔵(東京/横浜)の内湾と同じなので、ひとつの重要なモデルとして認知しておく必要があると思います。また、アマテラスの荒魂を祀っているという事でも有名です。それが瀬織津姫ではないかとも言われていますが、ほぼ間違いはないと思います。


古代は甲山というピラミッド山を望みながら、武庫川で禊をしていたのだと思います。旧武蔵一之宮/小野神社で瀬織津姫が祀られていた環境と非常によく似ています。



面白いのは左右に第四殿まで祀られているのですが、第一殿が住吉神、第二殿が八幡神、第三殿が建御名方神、第四殿が高皇産霊神であること。


東大寺には八幡神が勧請されて建設された と書きましたが、この時に淳仁天皇は藤原仲麻呂(恵美押勝)とセットでした。率川神社に阿波神社を勧請した藤原是公もその系統だったので、恵美押勝の乱/東大寺建設後に淡路/阿波の影響力が急速に低下したということだと思います。


逆を返せば、東大寺ができるまでは淡路/阿波の影響力は強く、廣田の住吉も含め、大阪湾はかなり強固な結束があったように思います。東大寺のすぐ南に瀬織津姫の春日大社があるように淡路/春日/藤原の中に八幡神が入ってきた感じになっています。


しかし八幡神がヤハウェとすれば忌部とも深いつながりがあるので長い間両者は共存していたかもしれません。流れ的には八幡の流れは神武東征記に似ています。



イクド・ルシェル巡礼 イクド・ルシェル巡礼

境内のご神木の前に2枚の黒い羽が落ちていました。カラスがたくさんいましたのでカラスではないかと思います。


神武天皇は四国南部経由で東征し最終的に神戸に入るのですが、そこでナガスネヒコに返り討ちに遭ってしまいます。


ここらあたりの住吉の結束をみればそれを証明できるような感じです。結局、熊野を経由して東回りで橿原に入城するのですが、廣田神社では3本足ではなく2枚の羽しか落ちていませんでした。


このご神木の前には泉がありユグドラシルのメタファーであり、神武天皇が多度大社から橿原入りしたことを示していると感じました。


ヤタガラスの3本足とは、つまり住吉3神でありスミノエは澄んだ入り江。ヒエ(日吉)は清らかなヒサシ(陽射し)。


火と水が恐ろしく調和した祭祀が琵琶湖/大阪湾を通して見えてくる。これが天智朝まで引き継がれた七夕祭祀/瀬織津姫祭祀/子宮型祭祀の八十島祭。


その時に七瀬の祓所として指定されていたのが、サクナド神社 や唐崎神社。両者とも尼たちの神社。



いわゆる神武東征記は火(男王)が水(女王)を支配したというメタファー。それを元の形に戻さないといけないと思います。


これは神智学的に言って日本だけの問題でもないです。キリスト教内部でもマリアがガブリエルの受胎告知を受けてマリア自体が神憑かってキリストを生んだというのがネストリウス派の信仰。それとは逆にキリストそのものが唯一無二の神であるためマリア自体が天からキリストを授かり処女懐胎したというのが現代につながるキリスト教のベースの信仰。



前者のネストリウス派は5世紀の公会議で異端の烙印を押されて追放されて日本に入ってきています。


つまり、私たち生命を育んでくれる大地の母神/ガイアを信仰するベースが失われているということなんです。




イクド・ルシェル巡礼
        (芦屋カトリック教会)



それをネストリウス派が最終的にたどり着いた日本の人たち、そしてそれを受け入れる素地を持っていた縄文のビーナス信仰を持ち続けている日本の人たちが、環境問題のことでも経済問題のことでもしっかりしないと危ないよということなんですね。



テクノロジーの分野では日本は先頭を走っていますが、それがなぜなのかを説明するのが私たちの役目。深いところに存在するのものは、ガイアへの女神信仰であるし観音信仰と呼んでもいい。


それは日本単独でできたわけではなく、シルクロードを通してユーラシアの様々な文明を吸収してできたアルテメットな文明。


それを事細かく説明していければ、おそらく資本主義の暴走も北朝鮮の暴発も止められる。かなり楽観主義的になりましたが、届きそうにないことでもその方向を見ることは大事ですよね。


織姫と彦星の逢瀬なんかはまさにそんな感じでしょう。昔はそれをクニをあげて祝っていたんですから不思議な国ですよ日本は。その不思議さをもっと取り戻したいですね。