駅のホームでその子と話をしながら、終電の電車を待っていた。
ふいに彼女が言った。
「彼女、いるんですか?」
一瞬、時が止まった。
電車がホームにきた。
「いないよ。」
電車がホームに到着するさなか、オレは言った。
こういうときの女の心理はオレにはよく分からない。
オレに気があるのかないのか、
ただなんてことない一言なんだろうけど、そのコトバにどんな意図があるのか
妙に考えてしまい、一瞬答えるのが遅れてしまった。
電車の中でバイク話から携帯の待ちうけにしている単車を見せた。
オレのバイクなんだよ~みたいな。
携帯は同じVODAFONEだったせいか、
番号教えてください、と言われた。
彼女は電車の中で、自分の携帯を登録画面にしてオレに手渡してきた。
オレも登録画面にして自分の携帯を彼女に渡した。
お互い相手の携帯を操作して携帯番号交換をした。
お互いに相手の携帯を操作して番号交換するのは初めてだったな・・・
オレはその当時まで、自分からは女の子の番号を聞かないヒトだったので
なんというかあっさり番号交換できて心の中ではラッキー!!
と思ったりした。
結局電車の中で話していると、結局気づかないうちに
一駅通り越してしまっていたらしく、そこの駅からオレは歩いて帰った。
帰り道、彼女と2、3メールをしながら。