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昭和生命京都支社で、死亡保険金の査定業務を行う“若槻”は、苦情の対応のため顧客の家へ出向くことになった。
そこは半ば朽ちかけた真っ黒な家で、強烈な異臭が立ち込めていた。
そして、言われるがまま勉強部屋の扉を開けると…。
なんとそこでは子供が首を吊っていた!
死亡保険金が請求されるが、顧客の態度を不審に感じた若槻。
独自に調査を開始するが、そこには想像を絶する恐怖が待ち受けていて…。


第4回ホラー小説大賞受賞作です。
受賞に頷くことしかり…。
これは恐すぎます)゜0゜(ヒィィ


貴志さんの作品は『硝子のハンマー』しか読んだことがありません。
本当に同じ作者ですか?


ホラー大好きな友人のオススメの一冊。
本気で怖いです((゜Д゜ll))
こんな人、本当にいそうです。
それが怖い。手の込んだ殺人なんて一切無し。
ストレート一本勝負、な手口。
それだけに怖いです。


この作品を読んで思い出したのは、大分前に世間を騒がせた毒入りカレー事件。
なんだか相いれるものがある気がします。


ご自身に高額な生命保険のかかっているかたは読まないほうがいいかも。
疑心暗鬼になるかも、です(笑)
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久しぶりの更新です。
ここ一週間ほど、風邪をひいてしまい、大変な目に合いました。
高熱はでるは仕事は休めないわで体重がガクッと落ちました。
見るからに憔悴しきっている私に弟が一言…
「痩せられてよかったね」
もっと健康的にダイエットしたかったです。
では、作品の紹介です。



日本最大貯水量のダムを有する発電所が、武装グループ『赤い月』に占拠された。
豪雪地帯の山間部のうえ、天候不良で警察は近づけない。
運よく犯人達から逃げおおせた発電所職員『富樫』は、人質救出のための戦いを挑む。
人質の中には、過去に自分の過失のために命を落とした同僚の婚約者がいた。
“亡き友からの使命を果たすため”富樫の孤独な戦いが始まった…。


まさにこれぞ“冒険小説”でした。
武装グループに吹雪の山、無謀とも思える戦いだが、けして逃げるわけにはいかない。
土地勘と施設の知識を武器に、諦めずに犯人達に迫る…。


ドキドキしっぱなしです。
まるで自分が追い詰められているかのように緊張しました。
富樫が諦めかけるたびに、
「もういいよ。十分頑張ったよ」
と声に出してしまいました。
それくらい入り込める作品です。


現実にこんなことに巻き込まれたら、どんな理由があろうとも、私には富樫のように戦えません。
まさにヒーローでした。
そんな主人公にどっぷり感情移入できて、なおかつ、自分がそこにいるように感じてしまう作品。
傑作です。
間違いなく“オススメの一作リスト”入りです。


すっかり真保さんのファンになってしまいました。
神保さんの作品はほとんどまだ読んでいないので、次は何を読もうか迷っています。
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公正取引委員会の審査官“伊田”は、政府開発援助プロジェクトに関する、談合事件の調査のためフィリピンにやってきた。
だが、ターゲットが誘拐され、それに巻き込まれて、友人“遠山”の娘“クリス”も姿を消す。
クリスの捜索に乗り出す伊田。
だが、事件の裏には恐るべき真実が隠されていて…。


長い作品でした。
私生活で忙しかったのもあり、なかなか読み終わりませんでした。
できれば集中して一気に読みたかった。


真保さんの作品は二冊目ですが、相変わらずものすごく取材されています。
公取について、フィリピンについて、贈賄についてなど、詳しく解説されていました。
それが、作品にリアリティを与えています。


主人公もすごく魅力的でした。
汚いところもきちんとあって、かっこ良すぎないところがかっこいい。


内容は重いです。
読み進めるほどに重さを増していきます。
残酷なほど。
伊田の融通がきかないけど優しい、そこに少し救われました。


個人的には、扱っているのが誘拐なので、もう少し短くスピーディーなほうがよかったかなとも思いました。


まだ二作しか読んでいませんが、真保さんの作品は人間がすごくリアルに描かれている気がします。
きれい事で終わらないところが魅力です。
すっかりファンになってしまったので、次はたくさんの方にオススメしてもらった『ホワイトアウト』を読もうと思います。