低線量の放射線被ばくによる晩発性障害を考える場合、私はこういう例えを用います。「低線量の放射線被ばくは、決してサリンのような毒ガスを間近で浴びるわけではありません。列車の喫煙車両内でタバコの煙もうもうの中に強制的にいさせられる状態に近いと考えましょう。」と。
サリンのような毒ガスは高線量被ばくに近いです。直撃されれば、ほぼ、確定的に死に至ります。
一方、タバコの煙がもうもうのところにいたとしても、すぐに死ぬわけではありませんよね。これが、「ただちに健康に影響を与えるわけではない」ということです。しかし、長い期間受動喫煙下におかれたとしたら、発がん率はわずかでも上昇するわけです。
40歳以上の大人なら、「まぁいっか」でもいいですが、自分の赤ちゃんや小さい子どものことを考えたら、例えそれが最終的には命に関わらなかったとしても、タバコの煙がもうもうの部屋に子どもを入れっぱなしにはしたくないですよね。