6年前から仲良くさせていただいている美人歯科医の古城有乃 先生。フジテレビ系列でやっていた「島田伸助の恐怖の食卓!」という番組の伸助ドクターズの仲間なんです。


そんな古城先生からホームパーティのお誘いをいただき、昨晩、先生のお宅にお邪魔しました。


異業種交流会的なホームパーティなんですが、スゴイのはお料理はすべて、古城先生の手料理!院長先生として、ご自身のクリニックでの診療をちゃんと終えてからとのこと。頭が下がります。


この日は新潟は佐渡の有名な蔵元さんである尾畑酒造の5代目尾畑留美子専務が日本酒について色々と教えて下さることになっていました。


そんな中、古城先生から、「日本酒(アルコール)とアンチエイジング」をテーマに私にも話をして欲しいというリクエストをいただき、急きょミニレクチャーをすることになりました。


古城先生のご自宅からはレインボーブリッジがキレイに見えるんです!
青木晃のアンチエイジング日記


真野鶴ブランドの「逢(あい)」というお酒。美味しかった~。
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乾杯~~。
青木晃のアンチエイジング日記


尾畑専務による日本酒についてのレクチャーです。
青木晃のアンチエイジング日記


続いて私も…
青木晃のアンチエイジング日記



江戸時代の健康書物のベストセラー貝原益軒著『養生訓』にはこのように書かれています。


“酒は天の美禄なり。少し飲めば陽気を助け、血気をやはらげ、食気をめぐらし、愁いを去り、興を発してはなはだ人に益あり。(中略)酒は半酔にのめば、長生の薬となる。”


酒のAA効果は、古今東西、結構言われてきてはいましたが、その科学的な実証は最近になってようやくはっきりしてきました。


養生訓でいうところの“半酔”とは、血中アルコール濃度が0.02~0.04%の爽快期に当たります。アルコール量として20g(エタノール換算)程度と考えられます(アルコール量20gは、ビール中ビン1本、日本酒1合、焼酎(20度)1合弱、ウィスキーダブル1杯、ワインはグラス1.5~2杯)。私はワイン3~4杯いってしまうので、反省しないといけません。。。


1日のアルコール摂取量として、上記の量くらいを取っている人の総死亡率が最低だったというデータが出ています。すなわち、全く飲まない人よりも適量アルコールを飲んでいる人の方が死亡率が低かったということです。因みに女性はアルコール代謝能力が男性よりも低いので女性でのアルコール適量は10~15gになります(健康を考えた場合の上限は男性40g、女性20g)。また、週2日以上の休肝日を作る飲み方の方が健康上いいこともわかっています。


アルコールが明らかに健康上有用と考えられるのは、主に心血管系の動脈硬化予防作用です。


最近、アルコールのホルミシス効果というものも注目されています。アルコールは体内で活性酸素産生を高めてしまうことが知られていますが、その過程において体内における抗酸化成分が活性化されるため、結果としては酸化ストレスから体を守る方向に働きアンチエイジング的であると考えられています。


日本酒はお肌にいいという話を聞きます。例えば、「日本酒を飲むとお肌がきれいになる」とか、「酒風呂はお肌がツルツルになる」とか、「杜氏さんの手は、いつもお酒を触っているから白くてきれい」などなど。本当にそのような効果があるのでしょうか。


・日本酒を飲むとお肌がキレイになる⇒医学的根拠なし


・日本酒風呂はお肌がつるつるになる⇒医学的根拠なし(日本酒風呂については、本当の酒好きの方は日本酒を精魂こめて作っている作り手の方々に失礼なことだとおっしゃいますね)


・杜氏の手が白くてきれい⇒コウジ酸の作用として考えられる。メラノサイトに作用し、チロシナーゼ活性や合成阻害に働き、結果メラニンの生成を抑えている可能性あり。


といった感じです。


「日本酒は悪酔いするから…」という声をときどき耳にします。実は私も以前、そう思っていました。ある日本酒の達人の方から、「先生、純米系のものにしぼって飲んでみたらいいですよ」と言われ、そうしたところ確かに悪酔いしなくなりました。


肝臓での代謝(アルコール解毒)にとって問題なのは、アルコールの量、飲酒のスピード、アルコールの質(不純物の混入量)の3点!


過量、早飲みは二日酔いに関係し、酒の質は悪酔いに関係するといえます。アルコール(お酒の場合はエタノール)は肝臓という解毒臓器にとっては、毒に他なりません。肝臓でアルコールを代謝する際、純度が高ければ高いほど、肝臓にとっては楽チン。反対に例え微量でも他のエタノール以外のアルコールが含まれているとそれは肝臓にとって仕事が増えることになります。


安い蒸留酒や醸造用アルコールという蒸留酒を添加している日本酒(純米系でないもの)などでは、雑多なアルコール、エステル化合物(アルコールとアルキル酸の反応物)が入っていて、それを代謝する際に各種アルデヒドが体内に生成し、それが悪酔いを起こすと考えられています。


尾畑専務と。
青木晃のアンチエイジング日記


古城先生ご夫妻と(ご主人様はシークレットだそうです)。
青木晃のアンチエイジング日記

この日は、美味しい日本酒、ワイン、焼酎がたくさん用意されていて、早々に酔っ払い(ネクタイも取ってしまってる!)になってしまいました。


いけませんね。。。アンチエイジング作用が期待できるのは、あくまで半酔の範囲までです!毎晩の飲酒もNGです。猛反省(^_^;)


古城先生、ありがとうございました!