2010年のノーベル化学賞を、有機合成化学の新たな触媒反応を開発した北海道大の鈴木章名誉教授(80)と米パデュー大の根岸英一特別教授(75)が受賞したという嬉しいニュースがありました。このお二人の受賞によって日本人のノーベル賞受賞者は18人になりました。

さて、それでは、皆さんは過去16人の受賞者を全員言えますか?

私も大江健三郎さんくらいまでは、何とか言えますが、その後は…忘れてしまっている人もいる?

昭和24年 湯川秀樹(物理学賞)

昭和40年 朝永振一郎(物理学賞)

昭和43年 川端康成(文学賞)

昭和48年 江崎玲於奈(物理学賞)

昭和49年 佐藤栄作(平和賞)

昭和56年 福井謙一(化学賞)

昭和62年 利根川進(医学・生理学賞)

平成 6年 大江健三郎(文学賞)

平成12年 白川英樹(化学賞)

平成13年 野依良治(化学賞)

平成14年 小柴昌俊(物理学賞) 田中耕一(化学賞)

平成20年 南部陽一郎(物理学賞) 益川敏英(物理学賞)小林誠(物理学賞) 下村脩(化学賞)

(敬称略)

そうそう、平成20年に4人!だった。

ノーベル賞って、その時は日本国中、盛り上がりますが、しばらくすると誰がどんな業績で何賞を取ったのかなんて、その道の専門家でないと忘れてしまうのが普通のようです。

それに比べて、スポーツは違う。昨日のサッカーも記憶に残る一戦でしたね。

スポーツは、何といってもわかりやすい。勝ち負け、記録がストーリーとしてはっきり残ります。リアルタイムに報道されることによって、国民も自分のことのようにそのドラマを体感できるからでしょう。

私も昨日は、二人のトップアスリートとお会いして、そのオーラをひしひしと感じました。

一人目は三浦雄一郎さん。白澤教授の新たなプロジェクト『アンチエイジングリーダー養成機構』の発足記念パーティーで乾杯のご挨拶をしていただきました。ご存知の通り、三浦雄一郎さんは、70歳、75歳と二度のエベスト登頂を果たした冒険家です(75歳でのエベレスト登頂はギネスレコード)。


青木晃のアンチエイジング日記

二人目は柔道家の斎藤仁さん。私がここで言うまでもありませんが、ロスアンゼルスオリンピック、ソウルオリンピックの柔道競技男子95kg超級での金メダリスト(2連覇)ですね。斎藤さん、実は私と同じ1961年生まれの49歳(私は明日で49歳です)。

青木晃のアンチエイジング日記

実はお二人に共通したことは、日本の英雄的トップアスリートであるということの他に、「アンチエイジング」があるのです。

三浦雄一郎さんのエベレスト登頂は究極のアンチエイジングプロジェクトといわれています。

8000m級の山に登ると、低気圧、低酸素、低温、強風等によって、体内老化が一気に進み+70歳の体内年齢になるといわれています。三浦雄一郎さんの場合、優に140歳を超えた状態になり生きていることが不思議なくらいです。

加えて重症不整脈を抱えており、二度の心臓手術を行っている三浦さんが75歳にしてエベレストに再登頂出来たのは、白澤先生を中心としたアンチエイジングサポートがあったからこそであると、三浦さんご自身が語っています。

斎藤さんには、昨日、初めてお会いしたのですが、とても49歳には見えませんでした。現役引退後、一時、過激なダイエットをされてものすごく老けこんだそうです。その時の写真も見せていただきましたが、その通りでした(その写真の斎藤さんは55歳~60歳くらいの印象)。

その後、きちんと食べて運動もというアンチエイジングライフスタイルそのものを実践していらっしゃるとのことでした。


そして、日本が世界に誇る柔道こそは、現代人が弱くなってしまったコアマッスル(人の行動の原動力となる身体の深部の筋肉)の鍛錬に最適なのです。そう、柔道は運動的にもとてもアンチエイジング!このあたりのことを斎藤さんが広めて下さるととてもイイですね。

私たちは当にここがポイントだと思っています。一般の人々、誰もがわかりやすい事実こそが、普及・啓蒙のためには欠かせません。三浦さんの快挙によって、「75歳でもエベレストに2度も登れるようにさせるアンチエイジングとは一体、どんなものなのだろうか?」と誰しもが思うことでしょう。

「先生のされているアンチエイジング医学って具体的にはどんな医学なんですか?」と質問された時に、「健康長寿を目指すための理論的・実践的科学です」などという教科書的な解答をするよりも、「三浦雄一郎さんを75歳にして二度もエベレストの頂上に登ることを可能にする医学です」と言う方が100倍わかりやすいし、興味を示してくれるでしょう。


オリンピック柔道2連覇の斎藤さんが、ご自身の体験をもとにアンチエイジングダイエットのことをお話しされたら、それはとても説得力がありますし、皆が、やってみたいなと思うことでしょう。

私たち医者がいくら声を大にして、「抗加齢医学で健康長寿を!」と言ったところで、耳を傾けてくれるのはほんの一握りです。三浦さんや斎藤さんらと共にアンチエイジングをこの日本で広めていきたいものです。