今日はもうすぐ出版される私の新刊本、『40歳からの週末リセットダイエット』(海竜社刊)から、アンチエイジングのことを書いた内容の一部をご紹介します。
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最近、雑誌やテレビなどいろいろなメディアを通して「アンチエイジング」という言葉を耳にしたり、目にしたりすることが多くなりました。アンチエイジング美容、アンチエイジング・コスメ、アンチエイジング・サプリメント、アンチエイジング産業…みなさんも一度くらい目にしたことがあるのではないでしょうか?
このアンチエイジングという英語を分析すると「エイジング=加齢」を「アンチ=抗する、反対の」するということになります。そう、アンチエイジングの正式な日本語訳は『抗加齢』になりますが、“若返り”、“老化予防”というイメージも浮かんでくる言葉ともいえます。
アンチエイジングは元々、医学のフィールドから生まれました。 老化や加齢は、生理的な自然現象として、生物である人間にとっては仕方のないものと考えられていました。ところが、医学の進歩によって、人間の寿命がどんどん延びてくると、ついには「老化、加齢もひとつの疾患と見なして治療できないものか?」と考えるようになってきたのです。現代西洋医学の最先端を行くアメリカでは、抗加齢医学(アンチエイジング・メディシン)がすでにポピュラーになっています。
当初は確かに不老不死とか、若返りを実現させるようなイメージが先行したのも事実ですが、その医学的な本質は『健康な身体を保ち、質の高い長生きをする』ことにあります。長く生きられるようになった現代文明社会において、人生をより快適で質の高いものにするためにも、老化を単なる自然現象として簡単に受け入れるのではなく、老いを予防し、改善していくことが必要となってきているともいえるのでしょう。
一方、アメリカから入ってきたこの言葉は、現在の日本においては特に美容業界を中心に、ある意味ではブームといってもいいくらいになっています。アンチエイジングの化粧品が次々と生まれ、美肌の作用をうたうサプリメントも多く出回っています。美容外科、美容皮膚科などのクリニックではプチ整形での若返りや、フェイスリフトという顔の皮膚の一部を切ってシワやたるみを伸ばす手術、IPLという光を使ったリジュビネーション(=若返り)医療に人気があります。これらのほとんどは基本的には体の外側、目に見える部分が若々しく見えるようになることを目的としています。
しかし、これだけで、本当にいいのでしょうか?外側だけをいくら若々しく見せたところで、身体の中味が伴っていないならば、それは単に「張りぼてのアンチエイジング」といわれても仕方ありません。
皮膚は血液によって栄養補給を受け、血液中のホルモンや生理活性物質が皮膚の新陳代謝に関わっています。目に見える表面部分だけを若々しくしても、体の中の状態(血液、リンパ液、血管やホルモンバランスなど)が悪ければすぐにボロが出てきます。血液やリンパ液をさらさらにして、血管を若くしなやかに保つ、自律神経やホルモンのバランスを最高の状態に維持する…これらのことは内分泌・代謝内科という医学が深く関わる分野ですが、何も難しい医学的なことだけではありません。食事を中心とした毎日の生活、例えば呼吸、睡眠、休息、運動、姿勢、入浴方法、空調の使い方などに少し気を付けるだけでも体の中の状態はアンチエイジングへと向かうのです。すなわち外側のアンチエイジングケアと同時に、ライフスタイルを調整して、内側からのアンチエイジングも作り上げていくことが重要といえます。
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