今夜はとても素敵なアンチエイジング・ナイトを過ごせた。マリーシアガーデンクリニックのある新宿パークタワーの3階のイベントスペースで、エルメス主催のポルトガル民謡のファドと素晴らしいダンサーのコラボレートコンサートパーティがあったのだ。

肉体と声、ダンスと音楽、動きと音…特別な演出もないその舞台でのパフォーマンスは圧倒的なパワーを鑑賞する我々に与えてくれた。

パリオペラ座のエトワール、マリ-アニエス・ジロと双子のダンサー イリ&オットー・ブベニチェクのダンス、クリスティーナ・ブランコの歌う哀愁の満ちたファド、ポルトガル・ギターとピアノの旋律に乗り、これらのアーチストがこの夜限りの物語を織り成す。

最近、代替補完医療としての音楽療法が注目されている。モーツァルトの音楽がなぜ体にいいかなども理論的に説明可能となってきていて、アンチエイジングの臨床においても今後はこの音楽療法などが使われるようになるであろう。

日ごろからアンチエイジングのヒントは『都市型原人』になることと言っている。大昔から、我々人類は日常の生活の中で、歌を歌い、踊りを踊って生きてきた。呼吸をし、水を飲み、食物を食べ、睡眠をとることと同じくらいに普通のこととして。生きることの何かしらの力がこの歌うこと、踊ることに秘められているのであろう。今でもストレス解消にカラオケや、ダンスなどをするという人がいるが、そういった意味からも理に適っているといえよう。

先日のフジテレビ系『恐怖の食卓』はお蔭様で高視聴率だった。この番組の中で、私は食事のシャッフルというものを提言した。どんなに食のバランスを心がけている人でもやはり、自分あるいは家族やパートナーの好みが反映してしまい、食事のメニューが偏ってしまう。何でも食べられる豊かな生活環境の落とし穴でもある。そこで、例えば、宴会の時などは敢えて自分でメニューを選択せず、すべて他人任せにしてしまうのである。これによって体に新しい栄養素が入り、意外に好物になってしまうかもしれない。

要はシャッフル。音楽もシャッフルがいい。クラッシック好きは往々にしてクラッシックしか聴かない傾向にある。ロックが好きな人はやはりロックのコンサートばかりに行く。たまには自分が普段聴かない、聴きなれない音楽を聴くようにしてみる。気がつかない情動が動き、自律神経が刺激される。踊り、ダンスも同様である。

普段、洋楽のポップスやロック、フュージョン系が好きな私は、ファドを間近で聴くのは初めてであった。ダンスと楽曲が調和した、魂に語りかけるこの芸術は、当に、これまで体験したことのないパワーを感じることが出来、アンチエイジングな夕べを過ごすことが出来た。今度は演歌もいいかもしれない。