
今朝の朝刊のニュースに『糖尿病予備軍:学会基準見直しへ 要注意者大幅増も』というものがありました。メタボリックシンドロームの時もそうですが、今回のこの診断基準の改定もやっぱり同じで、その真の対象者である国民一般にすれば、ほとんど関心を呼ばないということに、我々医師はそろそろ気付かねばなりません。
いつも言っていますが、目線がずれているのです。糖尿病学においては、もちろんこういった診断基準に関する検討は大変重要ですが、現に今生きている人々にとって、そんなことはどうでもいいことです。要注意者が増えることは医者にとってみれば、色々な点でスタンスを変えることにつながりますが、現状の保険主体の医療現場ではそれもおそらくは空振りに終わってしまうでしょう。それは、先日、このブログでも紹介した、「健康日本21」のプロジェクトが惨憺たる結果になりつつあることからも明らか。
昨日も福岡で「メタボリックシンドロームをアンチエイジングで撲滅する」というタイトルで講演してきました(写真)が、この会場の皆さんも「健康日本21」のことはほとんど知りませんでした(半数が薬剤師の先生方であったにも関わらずです!)。
皆、誰でも病気・疾患などにはなりたくないに決まっています。いつも「ごきげん」で快適な日々を暮らしたいのです。生活習慣病を国民に啓蒙することと、生活習慣病を予防することは同じようでも、全然違うのです。
今、私たちアンチエイジング医学を実践する医師は「アンチエイジング」の楽しさを皆さんに伝えています。楽しいことは皆、やってみる気になるし、続けていきたいとも思います。でも、「糖尿病にならないように」というお題目では、それだけでなんか辛気臭く、お説教めい医師の指導が目に浮かんできますよね。。。
講演会、TV、ラジオなどを通じてこれからも、アンチエイジング実践の楽しさをもっともっと多くの人たちに伝えていきたいと思います。