今日の読売新聞に『勤務医「1ヶ月休みなし」が27%…医労連調査』という記事が載っていました。そこには「9割の医師が医師不足を実感している」ともありました。また、ある医師(外科系の勤務医)のブログには、日本の急性期医療に関わる医師や病院・診療所、体制そのものの問題を早急に是正する必要があることが、彼とその同僚のドクター達の悲痛な叫びと共に記されていました。

ここでいう急性期医療についてちょっと説明しておきます。私が専門とする内分泌・代謝内科の疾患である「糖尿病」、「高脂血症」などの生活習慣病はいうまでもなく、「慢性疾患」の部類に入ります。「がん」や高度な医療が必要な稀な疾患に対する医療とも違います。風邪やインフルエンザをこじらせてなる「肺炎」、交通事故などによる「外傷」、「盲腸(急性虫垂炎)」、子供の「熱性痙攣」や「嘔吐症」などの治療が急性期医療に当たります。それを担っているは市中の中規模レベル以上の病院(国公立、民間を問わず)とそこに働く勤務医を中心とした医療スタッフということになります。「アンチエイジング」という新しい医学・医療も素晴らしい医療であることに間違いはありませんが、同じ医療といってもこのように180度視点が異なるわけです。

急性期医療の現場は、医師不足を始めとした問題を多く抱え、地方はもちろん、東京、大阪といった大都市圏でも公的病院の半数以上が診療を縮小せざるを得ない状況となっています。

今日の記事を読んで、そういう現場で日々黙々と、患者さんの命を助けるために、秒の単位の世界で仕事をするドクター達がいることを、同じ医師として、私は忘れないようにしないといけないと痛感しました。