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昨日、今日とTVに出た。昨日はテレビ東京の「ワールドビジネスサテライト土曜版」、今日はフジテレビ系の「発掘!あるある大事典Ⅱ」だ。新しいスタイルの医師、ライフスタイルプロデューサーとしての一面を出しているつもりである。今日は東麻布で、あるパーティがあったのだが(医療関係者はほとんどいない)、結構、昨日のWBSは見ていてくれた人がいて、反響も大きかった。アンチエイジングの医学以外の側面が見えて参考になったという意見も聞けた。

「あるある大事典」や「おもいッきりテレビ」は健康情報番組の定番であるが、『これらの健康情報番組に惑わされるべからず。』的なことを言う医者も多い。二言目にはエビデンス(科学的な検証・データに基づいた実証)がきちんとしていないことを影響力の大きいマスメディアで、大げさに言い過ぎるのは問題であるというスタンスの意見である。

医学は科学である。実証・データはサイエンスとしての医学には確かに欠かせない。でも、ちょっと待って欲しい。これまでの医学・医療はあくまでも病気・疾患を対象にしてきた科学である。病気・疾患を治す医学にとってのエビデンスは20世紀までの医学の集大成ともいえる。これからのQOLをアップさせるための医療やアンチエイジングのフィールドにそのままデジタルな科学的アプローチのみが通用すると思っていること自体が時代錯誤ではないのだろうか?アンチエイジングは健康のQOLをアップさせることをその目的にしている。今の多くの医者は病気・疾患は診れるが、健康人へのアプローチは決して得意ではない。

NHKの教育チャンネルの「きょうの健康」を20代の若者が興味を持ってみるだろうか?健康日本21のプロジェクトの意味を10代、20代の世代が果たして理解しているのだろうか?答えは、はっきり云ってNOである。病気・疾患というマイナスの要素を持つ話は彼らには縁遠い。

9月21日にミスチル=MR. CHILDREN(ミスチルがわかるNHK出演の先生方がどれだけいるだろうか?)の新しいアルバム「アイ ラブ ユー」が出た。このアルバムの11曲目に「跳べ」という曲がある。この中に、“…プリン体の存在を知れば選ぶビールを変える 日本中がみんなみのもんた 生き抜く秘訣を手にしたい だけど昨日 夜が明けるまで浴びるほど呑んでなぜかそれ以来調子いいんだ どういった理由かはわからない 実際 そうだったんだからそれでいい 跳べ!”というフレーズがある。

アンチエイジングは本当に医学だけの面からのアプローチからでいいのだろうか?我々一般の医師にとって神様のような存在の大学医学部の教授がいくら生活習慣病のことを大上段から説いたとしても、結局みのもんたには敵わないのだ。20代はミスチルの桜井和寿は知っているけど、○○教授のことはおそらく、誰も知らない。日本の国民の8割以上はみのもんたは知っているが、××教授のことは1%以下しか知らない。感性で生きる世代に理屈だけを説いても始まらない。

病気・疾患しか診ないこれまでの医者のスタンスでは、今のみのもんたに永久に勝てないかもしれない。彼は今を生きる人々が何を求め、何を考えて、どの方向に向かっているのかを肌で感じて知っている。これは彼の持つ神業的な才能といってもいい。みのもんたが作る世界は、多くの世代の人をひき付けて離さない、理屈のない世界でもある。いいかげん、「食事は腹八分目に。」、「一日1万歩。エレベーター、エスカレーターを使わずに階段を。」、「通勤では、一駅分歩いてみましょう。」、「アルコールは適量を守り、週に3日は休肝日を。」、「規則正しい生活を心がけ、質の良い睡眠を。」などの紋切り型な教科書的指導が無意味なことに気が付いたらどうだろうか?これらのことが素直に実行出来、継続出来る人は最初っから生活習慣病などになりはしない。

頭でかっちではお題目ではない真の予防医学の実践などは不可能!「跳べ」の歌詞に含まれる内容は実に深い。。。

みのもんたを超える、老若男女多くの層に理解される新しいスタイルの医師になりたいと真剣に思う。