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昨日出たHanakoはデトックス特集の第3弾で、特集の監修を担当している。デトックス、解毒、排毒がブームである。アンチエイジング医療ではキレーションという有害重金属を体から取り除くことで、動脈硬化を予防・改善させる方法がある。アメリカではこのキレーション療法が医学的に本当に効果があるのかどうかを色々な面から検証している。日本におけるキレーション療法はまだ、一般的とはいえない。日本抗加齢医学会でも満尾クリニック院長の満尾先生らが中心になって、わが国におけるキレーション療法の確立のために日夜研究を重ねている。

ところで、解毒するときの「毒」っていうのは一体何?と思ったことはないだろうか?水銀や、ヒ素などはまあ、わかりやすい毒のひとつであろう。これらに関しては現代西洋医学的にも毒としてある意味認知されている。

有害重金属以外にも、一時環境ホルモンで話題となったダイオキシンなども毒と考えられよう。食品添加物、合成保存・着色料、排気ガス、X線やマイクロ波、電磁波なども毒といえる。考えてみると現代文明社会=毒に囲まれた社会ともいえる。これでは、解毒が必要なのも当たり前か。。。

私の元々の専門分野は代謝・内分泌内科のうちの糖尿病である。糖尿病の分野で、糖毒性(glucose toxicity)なる言葉がある。高血糖は体の色々な器官に対して、当に毒として作用してしまうのである。特に高血糖状態が長期に渡って続くと、インスリンという血糖値を調節するホルモンを分泌する重要な臓器である膵臓に大きなダメージを与える。高血糖を放置することで、ますます糖尿病は悪化していく。人間の生命維持に必要不可欠であるブドウ糖も毒になりうるのだ。これなどは自家製の毒ともいえる。糖尿病はご存知のとおり、生活習慣病の代表であり、長生きするほど誰もがなりうるある意味ポピュラーな疾患であるが、これが健康寿命を縮める大変厄介なもの。

活性酸素も自家製の毒の代表である。再三、このブログでも取り上げているように活性酸素による酸化ストレスは様々な病的加齢や疾患に関与する。

色々な毒を出来るだけ排除、排斥しないとゴキゲンな健康状態を維持することは出来ない。文明社会に生きるとは当に毒と闘い続けることでもある。