「あるある大事典Ⅱ」での捏造問題から早1ヶ月が経とうとしています。健康情報番組における「実証=エビデンス」について巷でも色々な意見が出ていました。医学が科学である以上、基礎データや臨床データが重要であることは論を待ちません。

抗加齢医学=アンチエイジング医学はここに来て、多くのドクター達の興味を引いてきており、日本抗加齢医学会の会員数も今年になって5,000人を超えるまでになりました。しかし、何分にも1990年頃に始まったとされるこの抗加齢医学。一部の理解のないドクター達から、「エビデンスがない学問」と揶揄されることもしばしばです。

しかし、抗加齢医学においてもいくつかのエビデンスがあるのです。例えば、「カロリー制限と長寿の関係」や「大豆イソフラボンやブドウのレスベラトロールと長寿の関係」。前者ではヒト以外の多くの生物(線虫、ショウジョウバエ、マウス、猿など)において、カロリー制限が寿命を延ばすことがほぼ明らかになっています。後者の大豆イソフラボンは京大名誉教授の家森幸男先生による中国貴州省の貴陽での疫学調査や、レスベラトロールは米国ハーバード大学医学部の研究チームの研究などが有名です。

現在明らかになっているこれらの貴重なエビデンスを、実生活の中で具現化出来るようにすることで、アンチエイジング医学による健康長寿が達成されるようにする。これがアンチエイジング医学を日々臨床で実践する私達の重要な使命でもあります。