
今日は、防衛医大老年内科教授の池脇克則先生がパーソナリティをされているラジオ番組『ラジオNIKKEI (短波) ドクターサロン』に出演(今日は収録のみ)してきました。池脇先生は母校 防衛医大の3期先輩にあたる大先生!大学時代はテニス部の主将も務められ、後輩たちの憧れの先輩でもありました。ご専門は脂質代謝。卒後も素晴らしいご活躍をされている本当にスゴイ先生なので、TVやラジオは慣れている私も、始まる前はとても緊張しました。
今日のテーマは、「アンチエイジング医療におけるベースサプリメント」。まぁ、この話なら、何とかなります。収録開始後は落ち着いていつものペースに。以下に、私が作った元原稿を参考までに載せておきます。
OAは、11月18日(水)21:45~の予定です。
・アンチエイジング医療とは、治療医療ではない。健康医療!患者さん、病人を診るというスタンスはNG。基礎疾患の有無や他に病気・疾病がないかは最初に十分チェックする。
・真の意味において、健康長寿を達成させるようなアンチエイジングサプリはまだ無い。これは、そのエンドポイントを「総死亡率の低下」に置いた場合、十分なエビデンスの取れたサプリメントが今のところ存在しないから。
・アンチエイジング医療における具体的なストラテジーは、
1.抗酸化
2.ホルモン補充
3.脱メタボ
4.免疫力のアップ
・近年、βカロテンやビタミンE、CoQ10 などを中心に、本当に大容量の摂取が疾患罹患率を下げ、ひいてはアンチエイジング医療にプラスに働くのか再検討が始まっている。
・実際、大規模前向き研究において、これらの有効性を示せるものが少なく、酸化ストレス仮説の臨床応用と考えられるサプリメントの摂取は大きな見直しを迫られている。
・しかし、加齢性黄班変性症に対するビタミンA、C、Eと亜鉛、銅の組み合わせは明らかに疾患の進行を抑制することがわかっていて、酸化ストレスが強く関与する疾患などにおいては有効性が認められているものも…
・少なくとも、「すべての健康にサプリメントは良い」というものではなく、この疾患(健康状態の弱点)にはこのサプリメントが良いというエビデンスに基づいた摂取が必要な時代になってきた。
・その中で、どうやら、ひとつの成分だけを大量に摂るというのはダメで、バランスの取れた成分摂取がポイントではないか?と言われだしている。 『PartよりWholeで摂れ』
・アンチエイジング医学的には、アンチエイジングドックやサプリメントドックなどを受け、自身の酸化ストレスプロファイルや体内のビタミン、ミネラルの充足レベル、有害重金属の蓄積度などを検査してもらい、オーダーメードなサプリメンテーションを受けるべき。
・と、いうわけで、アンチエイジングのベースサプリメントは、マルチビタミン・ミネラル。それに必要に応じて、抗酸化サプリメントなどを足すのがオーソドックス。続けないと意味がないので、何でもかんでもというのは、ユーザーサイドからすると無理がある。月1万円前後が一般的。
・注目の抗酸化成分は、アスタキサンチン(脂質、眼、脳にも良い)、レスベラトロール(長寿遺伝子Sir2を活性化、抗肥満・抗糖尿病作用も)。
・サプリメントツリーとは?
1.ベースサプリメント
本来、日常の食事から摂取すべき栄養素。MVM、たんぱく質(アミノ酸)、食物繊維、乳酸菌等。
2.ヘルスサプリメント
免疫力アップ、抗酸化力アップ、ホルモンバランス調整等。CoQ10、大豆イソフラボン、高麗人参、プロポリス等。
3.オプショナルサプリメント
主にハーブや薬草など、より医薬品に近い位置づけ。日常の生活ではほとんど摂取されない成分。ギンコー(イチョウ葉エキス)、エキナセア(ばれん菊)、セント・ジョーンズ・ワート(西洋オトギリ草)等。
・信頼できるサプリメント会社を見つける→日本抗加齢医学会などに参加しているとわかる
・健康維持・増進、病的老化(疾病)の予防は、サプリメントを服用することではなく、日々の生活習慣として、食事、運動、休養、睡眠などをいかにアンチエイジング的にするか。アンチエイジングライフの実践!サプリメントはあくまでも栄養補助食品であることを忘れないように。
・サプリメントを調べる際、以下のサイトをまず参考にするとよい。
国立健康・栄養研究所のHP 『「健康食品」の安全性・有効性情報』