人間の体は人類が誕生した頃の太古の地球の自然環境に適応するように作られています。この環境は数百万年も続いていた環境。ところが、たった数十年の急激な変化で生まれた現代文明社会に体本来が持っている生命力がついていけなくなり、様々な体の不調がじわじわと生じて来たのです。人間の持って生まれた自然の体内プログラムにリセットしてやることこそが大切。そう、キーはこの「地球」そのものにあったのです。人間は自然と共生していたのですが、今は文明と共生せざるを得ない。文明社会は人を便利で快適、安楽にするが、その結果、自律神経を鈍らにしてダメにしてしまうのです。

 

人類の歴史を考えてみると、つい50年くらい前まではおいしい水・おいしい空気があるのが当たり前でした。近場で採れた野菜や魚を食べ、食品添加物などはない時代。電気は通っていても、夕日が落ちるころ食事をとり、夜9時くらいには寝て、朝日とともに起きていました。体を動かすことも普通の生活の中で当たり前にしていました。歩く、背負う、持つ、走る、拭く、絞るなど、日常生活が運動でもあったのです。

 

そしてその生活は、日中は活動モードの交感神経がしっかり働き、夜寝る頃にはリラックスモードの副交感神経に自然にスイッチオフするという、自律神経系がメリハリを持って、正常に働くライフスタイルが基本となっていました。これによって快調で、健康的な生活が送れていたのです。

 

現在は、交通手段や通信機器の発達、インターネットの普及などにより一晩中世界のどこかとつながっていられるようになり、不規則で体を使わない生活が助長されました。快適な空調設備が整い、夏の暑さを感じて汗をかいたり、北風の冷たさに鳥肌がたつなどということが減り、自律神経系はなまくらになる一方。また、お金を出せばそれなりにおいしいものは食べることができますが、自然が育んだ、栄養素満点の食材そのものが持つ真のおいしさを味わうことが難しくなり、体の持つ自然治癒力は衰えてきています。意識していないと、どんどん体調を崩しやすくなっているのが現代文明社会なのです。とはいえ、健康のために規則正しい生活をしたいと思っても、仕事内容やライフスタイルの多様化により、改善が難しいのが現状です。

 

私たち現代文明社会に生きる人間は、皆、共通して忙しい毎日を送っていて時間に追われ、「地球の時間」を無視した日々をすごしています。また、「地球の重力」を感じない安楽な動き(階段を昇らない、重いものは持たない、姿勢よくいられない等)に流れる生活。そして本来の「地球の環境」とは異なった文明社会の作り出した快適な環境に浸りきっています。そう、キーワードは「地球」。健康のQOL(Quality of Life)の低下はこの「地球」を意識しない生活が作るのです。