一昨日の2月3日、福岡で日本動脈硬化学会の理事会が開かれ、その理事会において、『これまで高脂血症、動脈硬化の予防・治療の指標で定番だった「総コレステロール」をはずし、代わりに「LDLコレステロール=悪玉コレステロール」を新たな判断基準にしよう」という新しい診療ガイドラインが策定されました。
この血液中のアブラの基準に関しては、これまでにも随分と変遷がありました。最近では週刊朝日などでも、そのある意味“いい加減さ”を批判する記事が載ったりもしました。製薬会社と一部の専門の医者との癒着体質なども問題視されたりして、ドクターの間でも、動脈硬化学会が何年か毎に出すガイドラインに?を抱く人が多くなってきたのも事実。メタボリックシンドロームの診断基準における、「臍でのウェストサイズ 男性85cm、女性90cm以上」も、色々と異論のあるところだというのも、このブログで再三取り上げてきた話題です。
エビデンス(科学的実証)の難しさを感じます。現代医学はこのエビデンスの上に成り立つサイエンスでもあるわけですが、実際ヒトを対象に実験を行うことが出来ない以上、「エビデンスに基づく医療」の実践には、長年の臨床上のデータの蓄積を待たないとなりません。
高脂血症の分野は日本でもう、かれこれ20年以上の臨床があるにも関わらず、未だ、こんな状況です。抗加齢医学はまだ始まったばかり。私たちの地道な努力でサイエンスとしてのアンチエイジングをしっかりと作っていきたいと思います。