久しぶりにすがすがしい気持ちになる本を読んだ。

「お客様がまた来たくなる極上のサービス」(加藤健二著・日本実業出版社)である。


加藤氏は、東京ヒルトンホテル入社後、ハウスマンやベルボーイを経てフロントのアシスタントマネージャーになり、後にキャピタル東急ホテルへの名称変更とともに顧客担当支配人とエグゼクティブコンシェルジェを兼務し、定年後も引き続き仕事を任された方。
2006年11月30日の同ホテル閉館を機に引退された。


なぜこの本のことに触れるかと言うと、加藤氏には、私と主人が同ホテルに宿泊した際、たいへんお世話になったからだ。

私たち夫婦は主人が亡くなる前年まで、年末~お正月はこのホテルで過ごすのがお決まりだった。


東京には次々新しいホテル・外資系のホテルが進出している中、キャピタル東急ホテルは古さ(伝統)と新しいさが融合し、お正月の催しも手作り感が溢れていた。


何と言っても、玄関を入ると「日本スタイル」の温かさを感じることができた。
その背景にあったのが、ミスターシエイクハンドと言われた「加藤氏」の存在だったと思う。


男の品格と威厳を感じる方。それが加藤氏の印象である。

「お名前を覚えるのが全てのサービスの第一歩」と本にあるように、難しい記述や奇をてらう記述はないが、サービスの本質を問い直す真面目な本。


特に、若い起業家に勧めたい本だ。<a href="http://www.njg.co.jp/shinkan_goannai.php?dfrom=2007/07/04&dto=2007/08/03">http://www.njg.co.jp/shinkan_goannai.php?dfrom=2007/07/04&dto=2007/08/03</a >