副腎疲労の原因をたどると、ほとんどのケースで腸に行きつきます。

腸は食べ物の栄養を吸収する重要な臓器であり、同時に身体に有害なもの、不要なものを排泄する臓器でもあります。

 

身体に有害な物質(化学物質や有害な重金属など)は身体の様々なところで炎症を起こし、身体的なストレスとなり、さらに疲れている副腎にダメージを与えてしまいます。

 

 

腸は皮膚と同じ、外の世界と一番接する器官でもあります。身体の中にありますが、実は身体にとっては門のように外の世界と内の世界をつなぐ役割をします。

ですから、門にはたくさんの門番が常に敵がいないか見張っています。それが免疫細胞です。

敵を見つければ撃ち落としますし、味方なら門を開けて中に入れてくれます。

 

 

 

 

ストレスや食習慣により悪玉菌やカンジダ菌が優勢になると、この門に炎症が起こり、ところどころ隙間が空いてしまいます。その状態をリーキーガットと言います。リーキーは漏れる、ガットは腸です。つまり有害なもの、不要なものが体内に漏れやすくなるのです。そうすると門番たちは必死になって攻撃します。敵(異物)を見つけるとまず目印となるIgAやIgGという抗体という旗を作ります。その旗を異物にくっつけます。旗の付いた異物は全身に運ばれ、蓄積した場所で免疫細胞に攻撃されます。その結果炎症が起こります。それが皮膚で起こればアトピー性皮膚炎や蕁麻疹、脳神経で起こればうつ病や認知症など様々な病気の一因となるのです。

 

 

このリーキーガットが起こっているかどうか調べることは副腎疲労を治療するうえで非常に重要です。炎症が起これば副腎はたくさんの抗炎症ホルモンを作らなければならないからです。さらに、リーキーガットの原因にカンジダというカビ(真菌)が増殖している場合は、そのカンジダが産生する毒素によりさらに腸や副腎がダメージを受けます。

 

このように、腸内環境と副腎疲労は切っても切れない関係にあるのです。

 

リーキーガットがあるかどうかを間接的に調べる検査がIgG遅延型フードアレルギー検査と呼ばれるものです。名前にフードアレルギーとあるので食べ物に対するアレルギーを調べる検査と間違われるのですが、アレルギーの有無を見ているのではなく、リーキーガットによってIgGが異常に産生されていないかどうかを見る検査です。リーキーガットがあると、正しく消化されず、分解しきれずに腸まで届いた食べ物は異物としてみなされ、IgGが産生されさらにリーキーガット、副腎疲労を助長させます。そのような場合はその食材の摂取を控えたり、摂り方に工夫をする必要があります。

 

 

私の検査結果はこちらです。

 

 

{8D6F688D-C220-4793-A765-4BCC5D700DBB}

 

{95C478B9-1132-4612-95DE-5E9789B842DF}

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の場合、普段あまり量を食べない食材にも反応があり、自覚症状でも下痢や便秘、腹部膨満感があるので軽度のリーキーガットがあると判断し、腸内環境を整える治療を開始しました。

 

検査結果と症状は必ずしも一致しませんので、そういう場合は症状を優先させます。例えば小麦製品を食べると明らかに皮膚症状や腹部症状がでるなら、やはり食べるのを控えた方が治りは早いです。

 

大豆に関しては明らかに食べ過ぎていたのと食べると腹部膨満がひどくなると自覚しているので、治療の間は豆乳や豆腐など発酵させていない大豆は減らすようにしました。大好きな味噌に関しては症状がないのと、ひよこ豆やヒエやアワの味噌など組み合わせています。醤油もそうです。乳製品に関しては同様に腹部膨満が出るので控えています。

 

摂取してるサプリメントはL-グルタミンとプロバイオティクスです。

L-グルタミンは小腸粘膜のエネルギー源として使われ、腸壁の修復に必要な栄養素です。

プロバイオティクスは色々試して、私はすかい21さんの乳酸菌PFが合っているようです。

 

まずリーキーガットの傷んだ腸壁を修復し、その後は原因となるカンジダがいる場合はその除菌をします。

 

次回はそのカンジダの検査結果と治療をお話します。