副腎疲労(アドレナルファティーグ)はいわゆる病気ではなく、副腎の機能が低下することによるさまざまな症状のことを指します。ですので、治療は薬ではなく、なぜ副腎の機能が低下したのかを探りそこにフォーカスしていく必要があります。つまり、人それぞれ副腎が疲労する原因は異なりますし、だいたいは複合的なものです。副腎機能は精神的ストレスや自律神経の影響を大きく受けますのでストレスのマネージメントも非常に重要です。ここが栄養療法だけでは不十分な大きな理由です。
過去のブログで副腎疲労やその原因の検索のために必要な検査などお話したので、その流れに沿って私の検査や治療内容をお話します。
※まず、前提条件としてそもそも副腎や甲状腺など臓器に腫瘍や器質的な異常がないことを調べるのは重要です。
ホメオパシーやキネシオロジーなどいろいろ試しておりますが、まずは西洋医学的な観点の治療法からお話したいと思います。
全ての人が同じ方法で良くなるわけではありませんが、何かのヒントやきっかけになれれば嬉しいです。
まず私の唾液中コルチゾール検査では副腎疲労の程度は軽度~中等度(実際症状が出ているので第2段階の抵抗期)でした。
朝のコルチゾールの分泌は十分保たれていますが、正午から夜にかけてコルチゾールの分泌量が低下しています。そのため私は典型的な副腎疲労の症状である、朝が起きれない、寝ても疲れがとれないなどの症状がなく、むしろ昔からショートスリーパーで朝早く起きるのは得意だったので気が付きにくかったのです。
副腎の機能が著しく低下している場合は一時的にDHEAなど補充しますが、私の場合、自覚症状があまりないのと日内変動や分泌量はある程度保たれているので副腎をサポートするアドレナルリビルダーというサプリメントを摂っています。
副腎のサポートはあくまでも対症療法です。
では次回はその直接的な原因のひとつとなる腸内環境とその対策法について書きます。