私自身、現在副腎疲労の治療をしています。治療といっても、副腎疲労には薬は使いません。主に食事療法とサプリメント、あとはストレスのマネージメント、生活習慣の見直しです。

 

まずなぜ私が副腎疲労に気がついたかというと、きっかけは自分の勤務しているカラダクリニックでバイオロジカル検査を受けたことです。

 

私は研修医のころから、潜在性甲状腺機能低下と月経不順がありましたが、いわゆる副腎疲労の典型的な症状(疲労感、眠れない、ひどい気分の落ち込み、イライラなど)は当てはまらなかったのでまさか自分の副腎の機能が低下しているために甲状腺機能低下や月経不順が起こっているとは気づきませんでした。

 

ただ、今振り返ると、無理をし過ぎると休みの日は動けなくなるほど疲れていたり、学生や研修医のころはストレスが多く、今よりイライラしたり、落ち込みやすかったかもしれません。でも普通にあることだし、その程度でストレスに負けるなんて悔しいし、自分自身に何故自分は上手く適応できないんだろうなど無意識に責めていました。

 

 

その後、栄養療法を学び、甲状腺機能低下や生理不順には鉄不足や亜鉛、たんぱくの不足が関わるのでそれらを一生懸命補充しましたが、良くなることはありませんでした。(私の場合そこだけが原因ではなかったということで意味がないというわけではありません。)

 

リーキーガットに関しては、こちらは大学生のころから下痢や便秘を繰り返していて、過敏性腸症候群と言われており、とくに試験前や実習などストレスがかかると腹部膨満感がひどく悩んでいました。さらに悪いことに、勉強中、集中力を保つために毎日シュガーレスの飴やガムを大量に毎日摂取していました。研修医になってからもその症状は続いていました。食事は大学生のころから気をつけていました。なるべく野菜中心の生活で自炊をしていました。ただ、その頃は腸内環境がこんなにも大切だなんて思いもしませんでした。

 

NYへ留学し、グルテンフリーやリーキーガットについて初めて知り、腸内環境の大切さ、人間は食べたものだけではなく、それを吸収・代謝したもので出来ているということを学びました。

 

その後帰国し、ご縁でカラダクリニックで勤務させていただくことになり、今まで自分が悩んでいた腹部膨満感や甲状腺機能低下、月経不順などのホルモン異常など、すべてがつながっていることを知ったのです。

 

これから私の検査結果やそれに対する対処法など書いていきます。