今日は副腎疲労の原因のひとつとなり、リーキーガットとともに治療のメインとなる有害ミネラルについてご説明します。



有害ミネラルについてご存知でしょうか?


有害ミネラルとは人体に影響を及ぼし、体内での有用性が現在のところ認められていない、水銀や鉛、アルミニウム、ヒ素、カドミウムなどのことを指します。

副腎機能が低下する原因にはいろいろありますが、最近ではその原因の一つに「有害ミネラルの蓄積」が関係していることが分かってきました。


「有害ミネラルの蓄積」や「キレーション」については今までの西洋医学では受け入れられてこなかった概念ですが、実は40年以上の歴史があります。


特に日本人はマグロなどの大型魚を好んで食べますので、欧米人の2~6倍水銀を蓄積していると言われています。水銀はへその緒を通して胎児に移行します。今、へその緒を調べるとほぼ100%ダイオキシンや水銀、カドミウムなど有害な物質が検出されると言われています。
より詳しく知りたい方は「へその緒が語る 体内汚染 (技術評論社)」をご覧ください。


これほどまでに水銀を蓄積している日本人ですが、その事実を知っているのはごく少数です。


水銀は皮膚や神経に蓄積しやすく、うつ状態、皮膚炎、眠気、しびれ、情緒不安定、認知機能不全、自閉症、注意欠陥多動性障害、頭痛などの原因となります。


水銀に汚染された魚介類、農薬、化粧品、アマルガム(銀歯)、柔軟剤、防カビ剤、予防接種などから体内に入ってしまいます。


鉛も日本人に多い有害ミネラルです。
鉛があると赤血球が正常に合成できません。そのため貧血、不安感、めまい、骨や筋肉の痛み、頭痛、情緒不安定、うつ、興奮、無気力、社会性の低下、 攻撃性、コミュニケーション能力や集中力の欠如などを引き起こします。

鉛は古い水道管や、穀物、魚介類、肉類、排気ガス、土壌、殺虫剤、乾電池、タバコ、ガソリン、髪染め、塗料や絵の具などに含まれます。



次に日本人が蓄積しやすい有害ミネラルはアルミニウムです。

アルミニウムは近年アルツハイマーの原因となることで知られるようになりました。

アルミ鍋、アルミホイル、歯磨き粉、胃腸薬、ふくらし粉、ワクチンの添加物として使われています。


このように身近なところで知らないうちに有害ミネラルを蓄積しています。



それに加え、リーキーガットがあるとこれらの有害ミネラルが体内に入りやすく、有害ミネラルの解毒や除去するために必要な亜鉛やセレン、鉄、カルシウム、マグネシウムなどの必須ミネラルの吸収は阻害されてしまいます。


こういった有害ミネラルは細胞が正常に機能するための代謝システムを障害したり、遺伝子の制御スイッチをオン/オフにするメチル化を障害することで様々な病気を引き起こします。



次回はこれらの有害ミネラルを検査する方法をご紹介します。