よく誤解されがちなのが、リーキーガットがあると腸の透過性が上がるのでミネラルなどの栄養素の吸収もよくなるのでは?という点なのですが、残念ながらその逆なのです。

ミネラルは腸粘膜の輸送タンパクによって吸収されるのですが、炎症によりそのシステムも障害されますので、結果としてミネラル不足に陥ってしまうのです。


このミネラル不足も副腎疲労を悪化させてしまいます。


ではリーキーガットがあるか調べる検査について説明します。


①IgGフードアレルギー検査


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この検査はアレルギーを見ているのではなく、リーキーガットによって免疫細胞が産生したIgGを調べることで「腸内環境の悪化」や「腸管漏出の状態」を間接的に見ることが出来る検査です。この検査は「腸管の障害の重症度」を判定するための検査ですので、単にIgGが高い食材を避けることが目的ではありません。
リーキーガットがあると、1~2種類ではなく多種類の食材に対するIgG抗体が高くなります。
その場合優先すべきことはまず腸内環境を整えることなのです。
IgG検査を受けて高い反応の食材を避けても症状は良くならないのはリーキーガットが改善していないためです。




②リーキガット自己判断テスト

自分で簡易的に判断するには以下のチェックリストがあります。


0:全くない・1:まれにある・2:ときどきある・3:いつもある
設問
1、 便秘または下痢            :0・1・2・3
2、 腹の痛み、ガスで張れてるような感じ :0・1・2・3
3、 便に血が混じる:0・1・2・3
4、 関節痛、関節の腫れ:0・1・2・3
5、 いつも疲れを感じる:0・1・2・3
6、 食物性アレルギー:0・1・2・3
7、 鼻つまり:0・1・2・3
8、 炎症をおこす:0・1・2・3
9、 湿疹、蕁麻疹:0・1・2・3
10、 喘息、気管支炎、花粉症 :0・1・2・3
11、 物忘れ:0・1・2・3
12、 抗炎症剤(アスピリンなど)を飲む:0・1・2・3
13、 抗生物質を飲む:0・1・2・3
14、 アルコール類を飲むと気分が悪くなる:0・1・2・3
15、 潰瘍性大腸炎と診断された :0・1・2・3

・ スコア
・1-5:現状ではLGSの可能性は少ない
・6-10:LGSの可能性は小
・7-19:LGSの可能性が中
・20以上:LGSの可能性が高い


※自己判定テストは診断を目的とするためのものではなく、あなたの小腸の機能状態を確認するための補助テストです。


※http://www.nutweb.sakura.ne.jp/iframe/03_ippan/03lgs/jikoshindan.htmlより引用





次回はリーキーガットの治療法について説明します。