乳首は取りたくないし。 | 乳がん検診の不安・悩みを解消して日本の女性を乳がんから守る 乳がん検診伝道師 外科医 高橋 保正のブログ
御相談ありがとうございます。


ブログ、いつも拝見しています。
よろしくお願い致します。

今回、血性乳汁で
10mm未満の非浸潤がんが見つかりました。

手術法について迷っています。
セカンドオピニオンなども受けたのですが、

まず、しこりだけを取る場合と、
しこりと続く乳管も取る場合で迷っています。
 
乳管も取る場合、乳頭の真下まで取る方法と、
続く乳頭の一部も取る方法があるそうで、こちらも悩んでいます。

相反しますが、再発は避けたい、変形も避けたい、
という所で迷っています。


御相談どうもありがとうございます。

悩んで当然ですよね。

選択肢がたくさんありますものね。

非浸潤がんの場合には、
しこりは小さくても、
乳管内をがん細胞が広範囲に流れている場合がございます。

そこで、いくつかの方法でがんを取り切る戦略が必要になります。

1,乳房円状切除
 しこりを中心に円状に乳腺を切除する。


2.乳房扇状切除
 しこりを中心とした円および乳頭に向けての乳管を
 一緒に切除してくる。


3.皮下乳腺全摘術
 乳頭を残して、すべての乳腺および乳管を切除してくる。
 乳頭再発に関しては、再発した時点で乳頭切除を追加する。

4.乳房切除術
 乳頭および全乳腺、全乳管を切除する。

以上の4つの方法がございます。

乳房温存手術に分類される1と2は、術後放射線治療が必要になります。

一方、3と4は術後放射線治療は必要有りません。

変形は1と2で激しい差はございません。

今後、乳房再建をお考えになるのでしたら、放射線治療をしない
3あるいは4が選択肢に入ってくると思います。

御自身の大切なポイントをどこにおくのかが
大切です。

追加手術を極力避けたいのか、

乳房内再発をできるだけゼロにしたいのか、

乳房温存にこだわるか、

乳房再建も考えているのか。


答えはおのずと見つかってくると思います。


細かい選択肢で悩む必要はありません。


大きな自分の希望を見つけてそれを中心に

治療法を決めていけば良いのです。


少しでもお力になれたら嬉しいです。


これからもよろしくお願い申し上げます。



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