同側乳房内再発について(もね様よりご相談) | 乳がん検診の不安・悩みを解消して日本の女性を乳がんから守る 乳がん検診伝道師 外科医 高橋 保正のブログ
もねさまよりこんなご相談をいただきました。

<ご相談>
高橋先生、はじめまして。乳がん術後3年になる40代女性です。

今般、術側にしこりが表れました。

PET-CTの結果のみ待ちで、次回結果と同時に治療の提示があります。

しかし、
現段階で再発間違いない様な主治医の口ぶりです。(細胞診クラス4)

位置的には初発と同じ位置だそうです。

ですが、
今の主治医からは「切除はしない」と現段階で言われ、ショックです。

元々がホルモン陽性、HER2陰性、リンパ転移なし。
ホルモン療法は1年ちょっとで中断。その影響もあるかもしれませんが・・

先生によっては「局所再発なら切除で治療にもなる」と、
手術をする先生もあるようですが・・

私の主治医は「全身病理論」で、再発=全身へ散らばってるので、
手術の意味なし、と。

リンパはいま、エコーにて3つ腫れがあるようですが、
それについて詳しく聞いておらず、
リンパの生検(細胞診、組織診等)を質問しても、「しない」との事。

リンパ郭清はしてもしなくても予後に変わりがないのでする意味がない、
しない方が良い(副作用防止)と。

この状態で、もう延命治療・・というのが、理解できずに・・
受け止められずにいます。

PET-CTは結果待ちです。PETで遠隔転移でもあれば、また私として
も違ってきます。

もしかして私は自分の状態を受け止められなくて、
「延命治療」を否定したくてあがいてるのでしょうか?

いっぽうで、術側乳房や周辺リンパへの転移までも「局所再発」
で、切除が第一選択、という意見を聞くのでどうすべきか、
自分の心理状態も不安定で、考えがまとまらないのです。

高橋先生のご意見を伺えたら幸いです。

お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。



<高橋保正のお答え>

ご相談どうもありがとうございます。

突然のことで、びっくりしてしまいますよね。

お話だけをお伺いすると、

他の臓器への転移がなく、

リンパ節転移の可能性のある

同側乳房再発乳がん。

ということですよね。

私ももちろん

乳がんは全身病なので全身への転移があれば

一番大事なのは全身への治療である、


そう考えています。

ただしもねさまの場合には、

乳房とリンパ節のみであれば

乳房切除とリンパ節郭清という選択肢も

あると思います。

もちろんPETの結果によるとは思います。

主治医の先生が一番もねさまのお身体を

ご存知でしょうから、

また次回よくお話してみてくださいませ。

でも、もねさまと先生との関係が

上手くいかなくなる可能性もございますので

高橋がこう言っている、

というようなことはおっしゃらずに

先生とご相談された方が良いと思います。

あくまでもお話から推測される

私の個人的なご意見です。

納得出来ない時は、

セカンドオピニオンも良いと思います。



またお困りの時にはご相談くださいね。


応援しています(^^)/