腋窩リンパ節郭清 その6 | 乳がん検診の不安・悩みを解消して日本の女性を乳がんから守る 乳がん検診伝道師 外科医 高橋 保正のブログ
今日も一日が無事に終了しそうです。



「センチネルリンパ節生検でリンパ節転移陽性あるいは、術前検査で臨床的にリンパ節転移を認める症例においては、標準的な腋窩リンパ節郭清(Ⅰa+Ⅰb±Ⅱ)をおこなう。



大胸筋、小胸筋、胸背神経、長胸神経は温存し、肋間上腕神経もできるだけ温存する。



「郭清」という意味にとらわれて不必要に郭清範囲を広げるべきでない。



進行がんで、リンパ節転移も広範囲に及び、脈管、被膜に沿って微小転移が腋窩の奥まで広がるものはもはや全身病の範疇に入るので、腋窩の動静脈の被膜を剥離して切除することなどはすべきでない。



腋窩郭清に治療的な意味はあるが、その程度は過大ではないこと、合併症も少なからずあることを十分認識し、また最近の化学内分泌療法の予後改善効果、さらに放射線療法も考慮に入れ、患者さんにもこのことを説明して、総合的判断により腋窩手術の方針を立てることが望まれる。



<腋窩郭清をどうするか 小山博記先生 (大阪府立成人病センター)>

“乳腺外科の要点と盲点” 幕内 雅敏先生監修 霞 富士雄先生編集より抜粋引用」




入院患者様にせん妄という状態がおきることがあります。



これは、手術や入院などをきっかけに患者様が意識の中で現実逃避をしてしまい、今自分がどこにいるのか、だれとしゃべっているのか、全くわからなくなってしまう状態です。



患者様の御家族はほぼ間違いなくパニックになります。



「入院したらぼけちゃった。」



「手術したらおかしくなっちゃった。」



そういって、とっても悲しい気持ちになってしまいます。



多くの場合このせん妄は、食事が始まったり、元気にお散歩できるようになると、嘘のように治ってしまうことが多いので不思議です。



一体、人の脳では何がおきているのでしょうか。



そんなに人の心はもろいものなのでしょうか。



そうなんです。



とっても人の心はもろいんです。



だからこそお互いを大切にしなくちゃね。



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