カテゴリー5の腫瘤 | 乳がん検診の不安・悩みを解消して日本の女性を乳がんから守る 乳がん検診伝道師 外科医 高橋 保正のブログ
今日は土曜日だというのに、ついに緊張のカテゴリー5の話題です。



どのような条件を満たすとカテゴリー5、すなわち間違いなく乳がんであると言われてしまうのでしょうか。



「一般的にスピキュラを伴う腫瘤は典型的悪性組織として認識されている。



スピキュラの定義には未だに議論があるところではあるが、病変内あるいは病変に伴って生じた線維の収縮により牽引された線維性構造物の陰影と考えている。



線維化は良性でも悪性でも生じうるものである。



従ってスピキュラを伴う病変は、浸潤がんも非浸潤がんも、非がん病変もありうる。



従って、スピキュラを伴う腫瘤がすなわち悪性というわけではない。



スピキュラを伴う病変でがんと断定できるのは、スピキュラに加えて増殖性変化を裏付ける濃度(density)の増加が認められるものである。



表現としては、「中心濃度を伴ったスピキュラを伴う病変」であり、カテゴリー5とされる。



“乳腺外科の要点と盲点” 幕内 雅敏先生監修 霞 富士雄先生編集より抜粋引用」




スピキュラって言われてもそれ自体がなんのことかわかりづらいですね。



マンモグラフィーの写真のなかに、ヒトデのような、あるいはウニのような、放射状に広がるものが写ったときにこのような表現を用います。



実際にみてみないと分からないですよね。



今度、色々なマンモグラフィーの写真も掲載できるようにがんばっていきたいと思います。



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