びっくりなご質問。 | 乳がん検診の不安・悩みを解消して日本の女性を乳がんから守る 乳がん検診伝道師 外科医 高橋 保正のブログ
乳腺症と乳がんの関係について、たくさんのご質問がございます。



中には、



「乳腺症と言われました。この世の終わりです。」



というびっくりする内容のご質問もございます。



是非とも正しい知識が皆様に届きますように、お祈りしております。





質問:

乳腺症は乳がん発病と関係がありますか?



お答え:

乳腺症の大部分は、乳がんとは関係のない良性の病変です。



乳腺症は30~40歳代の女性に多く見られる乳腺良性疾患です。



乳腺症には、主として卵巣から分泌されるエストロゲンとプロゲステロンというホルモンが関わっており、閉経後に卵巣機能が低下すると自然に消失します。



主な症状としては硬結、疼痛(乳房痛)、異常乳頭分泌があげられます。



硬結は、片側あるいは両側の乳房に大きさが不揃いの境界不明瞭な平らで硬いしこりとして触れることが多く、月経前に増大し、月経後に縮小します。



硬結部は何もしなくても痛むか、押さえると痛むことが多く、この痛みも月経周期と連動します。



“患者さんのための乳がん診療ガイドライン 2009年版” 日本乳癌学会編

金原出版株式会社 より引用





今日は外部の大学病院の先生をお招きして、乳腺MRI検査についての勉強会がございました。



今後の新しい展開として、乳腺MRIによる検診の有用性も感じました。



先生によっては、



「いきなり検診でMRIをおこなうのはおかしい」



とおっしゃる方もいらっしゃいますが、



より確定診断に近づくために必要であれば、



患者様方のためにおこなうべきであると私は思っております。



でも独りよがりはいけませんので、



今後もたくさんの先生方のご意見をお聞きしながら、



診療を続けていきたいと思います。



そうしてね!“井の中の蛙”、になってはいけないもんね!

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