まずはこちらの写真をご覧ください下矢印

韓国で注入治療を受けた50代の女性が、ひどい内出血にお困りで来院されましたダッシュダッシュこのレベルになると、周りから「何かした?」となりますし、いずれ消えるとはいえ患者様の精神的負担は大きいと思いますえーん

 

診察でお話を聞くと、韓国で受けた施術『リジュラン』『スキンボトックス(マイクロボトックス)』でした。

 

えッキョロキョロ!?

 

どちらも皮膚の浅い層(真皮)に少量ずつ注入する治療で、通常は内出血を生じないことが多く、出てしまった場合も針痕にごく小さな赤みや青あざが数日出る程度です・・・

 

ここまで派手に内出血が出ているということは、未熟な技術と知識しかもたないドクターが打つべき層より深い層に注入した可能性がありますピリピリ

 

さらにお話を伺うと、当日は静脈麻酔もしたとのことでしたアセアセ本来は痛みも軽度で外用麻酔(麻酔クリームの塗布)で十分な治療ですバイバイ

 

これは非常に怖いことですプンプン!

 

昨年も、ご自分の結婚式3日前に顔の80%エリアに及ぶ広範囲顔面麻痺ボトックス修正希望に受診した若年女性がいました。

 

重症過ぎたため、残念ながら元に戻す事はできませんでしたえーん

 

その時に、「韓国のスキンボトックスで、なぜ想定限度を超えた麻痺が生じるのか理解出来ない」と思ったのですが、今回の件でよ~く分かりました電球

 

"真皮浅層どころか脂肪層に深く注射しているから"事故が起きるのです!!

 

ブログでも何度もご紹介していますがボトックス注射は、注入部位の誤りや適応の見誤りで、表情の喪失や顔の歪みが生じます。ひどい場合は顔面麻痺も起こり得ます。

 

こちらの女性は幸いその症状は無かったですが、実際に当院にも他院でのボトックス注射の失敗で、泣きながらボトックス修正注射を受けに来る患者様がたくさんいらっしゃいますえーん

 

対処としては、アセチルコリン製剤を2~4日毎に注射しながら、あとはボトックス注射の効果が減弱するのを待ちます。

 

ただし、これもボトックスの注入箇所や失敗の度合いによって、完全に元の状態に戻るのはでなく緩和、つまり‟元の状態に近づけられる可能性がある”という程度のものとご理解ください上差し

 

だからこそ、クリニックを選ぶ際は、費用の安さではなく、確かな技術と豊富な経験を持つドクターに施術をしてもらうことが重要なのです!!

 

こちらの女性には、内出血を通常の経過よりも早く引かせる『フォトフェイシャルM22内出血照射』を受けていただきましたスター

 

内出血は、出血量にもよりますが10日から~2週間続きます。色の変化としては、黒っぽい紫色⇒濃い青紫⇒青紫⇒濃い赤紫⇒赤紫⇒赤⇒緑⇒黄色⇒消えるという経過をたどっていきます。出血量が少ないと、赤紫色辺りからスタートすることもあります。

 

問題は、黒っぽい紫色から赤紫の期間。これがたっぷり10日間も続いたら結構困ってしまいますよねガーン今回の女性の内出血は、まさにこの濃い紫色でした。

 

内出血治療には、毛細血管を壊す血管専用フィルター(Vascular Treatment Filter)を特別な設定で使用します。血液に含まれるヘモグロビンの赤い色素に吸光度の高い光が照射される仕組みで、内出血も薄くすることが出来るのですキラキラ

 

ただし、この治療は照射のさじ加減が結構難しく、誤った設定にすると火傷になってしまうので、行っていないクリニックが多いようです。

注意赤黒い色に反応する照射なので、緑から黄色になってきている内出血には効果がない可能性があります。また、内出血照射は内出血を即時的に消すものではなく、内出血の吸収を早めて通常の経過よりも色味を早く引かせるものになります。

 

照射10分ほどで薄くなり始めます。

左:施術前 右:施術直後

黒っぽい濃い紫色から右矢印赤紫や赤色に変化しています。

左:施術前 右:施術直後

壊れた血球成分をマクロファージがお掃除すると、1~3日後には更に薄くなります。出血量が多い場合は数日ごとに2~3回繰り返すこともあります。

 

韓国旅行ついでに美容医療を受ける方が増えています。整形大国と呼ばれる韓国には技術力が高い先生がたくさんいらっしゃいますが、一方で施術後のトラブルが多いのも事実です。実際に当院では、韓国で受けた注入治療後のトラブル修正のご相談件数が非常に多いです。

 

そのクリニックに通訳の方がいるからといって、技術力が高いという保証にはなりませんバツブルーコミュニケーションがとりずらいだけでも、リスクだと思ってくださいねびっくりマーク

 

こちらは、クリニック選びでチェックすべきポイントについて解説しています。

 

 

 

【症例写真掲載施術】 フォトフェイシャルM22

【価格】 全て、税抜き表示です。

【リスク・副作用】 照射治療には紅斑・むくみ・水疱・やけどなどのリスクがあります。紅斑は通常短時間で消えていきます。光線過敏症の方は必ずお申し出ください。やけどは、肌質を見極め適切な設定で照射することで避けることが出来ます。副反応が生じた場合は、皮膚科専門医が適切に対処いたしますので、速やかにご受診ください。

 

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