「直ちに使用中止を」小林製薬がサプリ自主回収 紅麹原料の機能性表示食品 腎疾患など健康被害確認
3/26時点で、26人が入院と被害は拡大傾向です。
さらに、小林製薬は、厚労相へ報告義務を怠っていたことが判明しました。
健康被害の確認から自主回収に踏み切るまで2か月もかかったことも異常ですし、企業姿勢が問われます
また、問題の紅麹は、原材料として、大手食品メーカーに卸されており、味噌等の商品として販売されています。
紅麹生産量の8割がメーカーへの卸です。
大きな社会問題になっています。
危険性の高いニュースなので、シェアいたします。
このような健康補助食品の購入メイン層は、ズバリ『高齢者』
慶田のブログの読者は30~50代の女性が多いので、早急にご両親様が該当サプリメントを摂取していなかったかをご確認ください。
「ついでに、医者に出される薬以外は飲むな」
と促してください。
私見ですが、健康補助食品の多くは、お年寄りの『健康で長生きしたい気持ち』につけ込み、貴重な年金などの生活資金を搾取していると思っています。
親父ギャグ満載のネーミングで薄利多売を続けるサプリメントが蔓延していることを懸念していましたが、ついに起きるべきして起きた事件だと思います。
コレステロールを下げるなら、臨床試験で安全性と有効性が担保された薬剤を医師に処方してもらってください。
国民皆保険の日本人が享受できる恩恵です。
ちなみに、これは世界的にも稀有なこと。
日本ほど医療レベルが高い治療を、安価もしくはただに近い金額で受けられる国はございません。
そもそも、コレステロールがちょっと高いくらいで治療する必要はなく、医学的に治療が必要なら内服療法と食餌療法です。
耳触りの良いテレビCMに騙され、論拠の無いサプリメントにお金を払うなら、お魚、お野菜、ヨーグルトを買って食べた方が良いくらいです。
論拠が無くお金をどぶに捨てるだけならまだしも、今回看過できないのが『腎臓透析を行うほどの重症な腎機能障害』を発症してしまった事。
小林製薬はこの事態を重く重く受け止めて頂きたいです。
皆様、そもそも、一般的なサプリメント(機能性表示食品)とトクホの違いをご存じですか?
特定保健用食品(トクホ)とは、からだの生理学的機能などに影響を与える保健効能成分(関与成分)を含み、その摂取により、特定の保健の目的が期待できる旨の表示(保健の用途の表示)をする食品です。
特定保健用食品として販売するには、食品ごとに食品の有効性や安全性について国の審査を受け、許可を得なければなりません。(健康増進法第43条第1項)
つまり、『特定保健用食品』(トクホ)とトクホ非取得の機能性表示食品の最大の違いは、機能性に関する科学的根拠について国が製品を個別審査せず食品メーカーが自らの責任で機能性を表示できる点です。
皆さんは、この大きな違いをほとんど知らないのではないでしょうか?
弁護士の紀藤氏が「『消費者庁効果未確認食品』とでも名前を変えないと消費者に対しとても欺瞞的だと思います」と発信していて、面白い表現だと思いましたが賛同します。
疾患を治療するなら、安全性の担保された薬剤を医療機関で医師の責任の下処方してもらってください。
サプリメントなどに貴重なお金を使う必要はありません。
CMは飛ばして観るようにした方が良いかもしれませんね。
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