MAQUA 5月号

 

(2024年3月22日 P214掲載)

 

 

「美容ジャーナリスト小田ユイコのマニアックビューティーREPORT 」に慶田の取材・監修記事が掲載されましたウインク

 

日差しが徐々に強くなるこの時季に注意が必要なのが、本誌の特集「光線過敏症」です。日を浴びることで起こるアレルギー反応で、皮膚が強い日差しに慣れていない春先から初夏にかけて起こりやすくなりますアセアセ

 

日光アレルギーとも呼ばれ、普通の人では問題が生じない程度の日光に過剰に反応して、顔、首、耳のうしろ、前腕、手背など、肌を露出している部分に痒みや発疹、地図のような赤い腫れや水ぶくれなどを生じます笑い

 

  光線過敏症の原因

 

光線過敏症の原因は大きく分けて外因性と内因性の2種類があります。

 

外因性 食品、医薬品、化粧品など外界から入った物質が原因

 

一部の食品、医薬品、化粧品には、光に過敏に反応する物質が含まれていて、それらを体内に取り込み日光を浴びることで化学反応が起こり、皮膚の炎症を引き起こすと考えられています上差し

 

ソラレンという物質を含むイチジク、セロリ、パセリ、ライム、レモン、ソバなどの過食や、果汁などの皮膚への付着、マッサージなどに使うアロマオイルのネロリやスイートオレンジなどの柑橘系油、これらが生体のたんぱく質とくっつき、光線過敏症の抗原になります。

 

その他、一部の抗生剤(キノロン系、スルホンアミド系、 テトラサイクリン系)や解熱鎮痛薬の内服でも引き起こす可能性があります。

 

一定量の物質と日光により誰にでも起こり得ますが、日光や原因物質を避ければ改善します二重丸

 

内因性 遺伝や代謝疾患、体質などが原因

 

体質や遺伝的要因が原因で日光に対する過敏症が引き起こされます。生涯にわたってつき合っていく必要のあるものもあり、対処法は異なります。

 

  光線過敏症が疑われる時の対処法

 

光線過敏症の中でも、女性に多い『日光蕁麻疹』の場合、日に当たった直後に痒みを伴う赤みが出ます。みみず腫れのようになることも。水で絞ったタオルなどで冷やし日陰や屋内に入れば通常1~2時間程度で症状が消えます。

 

また『多形日光疹』の場合、日差しにあたった夜や翌日に赤い栗粒状のプツプツが出来て痒くなります。ドラッグストアで買える抗アレルギー薬のクラリチン、アレグラなどを服用してみて、数日たっても症状が続くようなら皮膚科を受診しましょうダッシュステロイド剤などで治療します。

 

日焼けではなく、日光過敏症かなと思ったら、自己判断をせず専門医に相談しましょう。

 

  日光過敏症の予防法

 

基本は遮光、この時季日差しが気持ちいいからといって、無防備にならないことです!毎年、光線過敏症になる人は、日頃からUVケアとともに直接日光を浴びないように気をつけましょうイエローハート

 

ダイヤオレンジ光アレルギーテスト済みのUVコスメで紫外線カット

 

UVコスメに含まれる紫外線吸収剤は光アレルギーの原因物質になる可能性があるものも。光アレルギーテスト済のUVコスメで、日差しによる肌トラブルを回避しましょう。

 

ダイヤオレンジ日傘、帽子、長袖のはおりものを常備

 

光線過敏症の中には、可視光線が原因のものもあるので、日傘や帽子長袖などの衣類で日差しそのものから防御することがいちばんの対策となります。

 

日差しを遮ること以外に気をつけるべきことは?

 

飲み薬や塗り薬が原因で起こるのが薬剤性光線過敏症です。抗炎症成分のケトプロフェンという薬剤が含まれている肩こりなどに効く湿布薬は貼ったところが赤く腫れ、水ぶくれなどの強い症状が出ることもあります。はがしてからもしばらく薬剤が皮膚にとどまるので要注意です注意

 

また、消毒薬や抗菌剤に含まれるアクリジンやピリジン光線過敏症の抗原に。血圧やむくみ改善薬に含まれるサイアザイド、クロルプロマジンという精神安定剤も、光線過敏症を引き起こす可能性が。

 

皮膚科を受診する際は、いつから症状が出たか、どんなタイミングで出たか、服用している薬などを医師に伝えられるようにすることも大切です。

 

春が近づくにつれて暖かい日は街をブラブラしたり、カフェのテラス席でくつろぐ人も多いでしょうキラキラキラキラ

 

春先は日差しもやわらかいのでUV対策を怠りがちですが、実は4月は紫外線量が一気に増加します。冬と同じ感覚で肌をさらしてしまうとうっかり日焼けしてしまうだけでなく、発疹や痒みなどの光線過敏症を引き起こす可能性もありますので、気をつけてくださいね爆  笑

 

 

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