12/11放送のNHK『あさイチ』をご覧いただいた皆様、有難うございました
NHKでは、放送から7日間、見逃し配信を行っています。スマートフォンやタブレット、テレビのアプリでもご覧いただけますので、ご興味のある方は是非チェックしてください
見逃し配信 NHKプラス
https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2023121111521
今回の特集は「爪」でした
爪は体の中ではとても小さなパーツですが、ふとした仕草で顔以上に視界に入るパーツです。見た目はもちろん、衛生的にも美しく保っていきたいところですが、多くの人が何らかの悩みを抱えていますあさイチの調査ではなんと98%も👀
今回の番組の視聴者アンケートで多かったお悩みがこちら
縦や横の線
割れ・欠け
ぼこぼこ
2枚爪
質問コーナーのVTR振り(通称V振り)も指示通りに頑張った慶田です
爪を綺麗にするならカルシウム?いえいえ、爪は、髪と同じタンパク質の一種「ケラチン」で構成されています一見、一枚でできているように見えますが、実は3つの層が重なるようにできています。
健康的な爪は、表面が滑らかで桜貝のような薄いピンク色をしていますが、乾燥や衝撃などの外的要因から、血行不良や栄養不足などの内的要因などが原因で、さまざまな変化やトラブルが起こります。
栄養不足や体調不良のサインが顕著に出やすいことから、爪は「健康のバロメーター」とも言われています。
血行不良で爪がもろくなる
爪がもろくなる原因の一つとして、血行不良が挙げられます
指先が冷えやすい方や、爪が青みがかった蒼白になっている場合は要注意です
通常、爪が生まれる爪母(そうぼ)には、たくさんの毛細血管が巡っていますが、
加齢や運動不足、ストレス、睡眠不足などにより血の巡りが悪くなると、毛細血管から爪母に栄養と酸素が行き渡らなくなり、爪の成長に影響が出たり、もろくなって割れやすくなります。特に、女性はこの血行不良タイプがとても多いです
対策としては、湯船に浸かり、手足の指を開いたり閉じたりを繰り返したり、ハンドクリームを使用して指先までマッサージして血流を促すのがおすすめです。
爪の縦線は加齢が主な原因、横線は要注意
爪にできる縦線は一般的によくみられる症状で、乾燥や加齢、生活習慣の乱れが主な原因です。40代から増加し、症状が目立ちやすくなり、進行すると爪が縦に割れやすくなります。
一方で、横線が入ったり溝が出来るのは、指をはさんだりぶつけたりといった外部からの衝撃や爪を噛むなどの日常的な癖によって生じる場合もありますが、すべての爪に横線が出ている場合は、その部分が作られたとき、体がとても過酷な状態にあったことのサインです。強いストレス、発熱性疾患や感染症、糖尿病、薬剤の影響、手術で体に大きな負担がかかった時に、爪母の爪を作る働きが一時的に弱まり、そのときの痕跡が横筋になって年輪のように残ります。
つまり、爪のどのあたりに筋があるかで、いつ頃体に異常が起こったのかを推測できます。爪は約半年で生え変わるので、真ん中あたりに横筋があれば、約2~3か月前になんらかの異常が起こったと推測できるのです。
健やかな爪を育む栄養素
多くの視聴者の方から、爪がもろいので小魚などを食べるべきか?という質問が届きましたが、爪の成長という観点からいうと「×」です。爪の原料はカルシウムではなく、ケラチンというタンパク質だからです
積極的に摂取を意識したいのは、以下の栄養素
■タンパク質 動物性・植物性どちらもバランス良く、大豆やお肉、魚など
2枚爪になりやすいという方は、タンパク質不足の可能性があります。爪の主成分は、前述したようにタンパク質で3層構造になっています。通常はそれぞれの層がしっかり結合して強度を保っていますが、タンパク質が不足すると、角層の結合が弱くなり剥がれやすくなります
■亜鉛 今が旬の牡蠣もおすすめ 牛肉、豚のレバーなど
■鉄分 豚、鶏のレバー、ひじきなどに豊富
■ビタミンA、B、C、E
アルコール消毒&水仕事で爪は傷む
手洗いや手指のアルコール消毒は爪にダメージを与えます特にアルコールは爪の質が乾燥して悪くなる上に、新しく生えてくる爪の質も悪くなり、欠けたり、割れたり、ひびが入ったりします。女性は元々爪が薄くて弱いというのもありますが、水仕事をされる主婦の方、お仕事で水を使う方や、赤ちゃんがいて手をよく洗う方は悪化しやすい傾向にあります
対策としては、一つ目に、できる範囲で料理の時もお皿を洗う時もゴム手袋をして保護していただくことです
2つ目に、頻回に保湿をすることです。特に手を洗った後は、手と爪を完全に乾かし、ハンドクリームを塗って失った潤いを補給しましょう。
2枚爪を予防する爪の切り方
爪は三層の構造になっているので、爪の真ん中から、バチンと大きく一気に切ると、上の層がはがれて二枚爪の原因になります
二枚爪を防ぐには、爪切りの端を使い、細かく少しずつ切っていくことがポイントです
また、その際は切れ味の良い爪切りを使用しましょう。そして、切った後は断面をやすりなどで整え、滑らかにしましょう
疾患が隠れている場合も!おかしいと思ったら皮膚科受診
爪に変形が見られる、痛みやかゆみを伴う、白や黄色、黒色に変色している、爪がぼろぼろと壊れやすくなっているなどの症状がある場合は、思いもよらない病気が潜んでいることがあります。
例えば、スプーンのように反り返る匙状爪は貧血の、太鼓のバチのように膨らむばち状爪は肺や心臓病などのサインです。爪白癬やグリーンネイルなどの感染症も放置厳禁です。爪に出来る皮膚癌もあります。このように爪のデルマドロームは皮膚科専門医の必須知識です。
見過ごさずに早めに皮膚科を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。
、家事に子育てに頑張った勲章ですですが、傷んだ爪を見ると憂鬱に・・・引っかかって痛みを伴うこともあります。
誰かのために頑張った自分たちを労わりつつ、たまにはご褒美としてハンドケアやネイルケアをしてみてくださいね
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