慶田がスタジオ出演した9/20放送のNHK『あさイチ』が好評
だったので、番組の内容を振り返りながらブログでも詳しくお伝えしています
～内容振り返りパート１～の内容がこちら
毛穴が目立つ原因をタイプ別に紹介
毛穴対策の基本 クレンジング＆洗顔について
毛穴対策の基本は、日々のクレンジング＆洗顔ですが、老化が原因の「たるみ毛穴」には、お肌のハリや弾力を取り戻すケアも必要になります
たるみ毛穴に有効な「レチノール」
レチノールはビタミンAの一種で、シワに効果がある成分として有名ですが、毛穴対策にもおすすめです
効果は
角質の代謝を促進して、ターンオーバーを正常化する
真皮の線維芽細胞の働きを活性化して、コラーゲンの生成を促進する
これによって、毛穴が詰まりにくくなり、肌がふっくらするので小ジワや毛穴の開きを目立たなくさせます
使用上の注意点
代謝が遅い肌に急にレチノールを使った場合、乾燥や皮剥け、赤み、痒みなどの症状が出ることがあります。これを「レチノイド反応（A反応）」と言います。
ですから、どの種類のレチノール製品でも、肌状態と反応を見極めて少しずつ慣らしていくのがおすすめです
使い始めは保湿クリームと1：1で混ぜて、1～2日おきに使用してください。それでも十分な効果をご実感いただけます
使用後は保湿を十分にし、UV対策を必ずしてくださいね
レチノール製品を購入する際のポイント
「レチノール」と言っても、成分がいろいろあるので「純粋レチノール」「ピュアレチノール」と書いてあるものがおすすめです。また、確実な効果を期待したいなら、「医薬部外品」という表記のあるものが、一定の濃度が配合されています。
当院では、医療機関ならではの高濃度純粋レチノール含有(0.1%)のエイジングケアクリーム『ナノメッドVAエッセンス』が人気です。古い角質を剥がれやすくし、明るくつるんとした新しい肌が生まれる力をサポートします。
銀座ケイスキンクリニック取扱い 16g ￥6,500
炎症を抑える作用のあるグリチルリチン酸２Kも配合されているので、皮膚への刺激も少なく‟ビタミンA反応"と呼ばれる赤みや皮むけは起こりにくくなっています。
間違いがちな毛穴ケア
番組ではクイズとして出題された内容です
Ｑ．長めの入浴で汗をかくと毛穴の詰まりがすっきりする？
Ａ. △
汚れや脂は浮かし出しやすくなりますが、角栓は皮脂とタンパク質ががっちり絡み合ったものなので、汗をかいただけで取り去ることはできません深部体温を上げる、リラックスするなどの目的を除けば、長風呂は実は美容にはよくないです。基本的に濡れている時間が長い、温度が高いほど、肌は乾燥しやすくなります
夏場は39℃、冬で41℃ぐらいの湯温で、5分以内の入浴を心がけましょう
42℃以上だと皮脂が流出してしまいます。
Ｑ．お風呂上りに冷やした化粧水で毛穴が引き締まる？
Ａ. ×
冷やして少し毛穴が引き締まって見えるのは一時的に収縮しただけで、すぐに元に戻りますお肌に刺激がなければ気持ち良いかと思うので続けていただいてもOKです。
Ｑ. 表情筋を鍛えてたるみ毛穴の対策ができる？
Ａ. ×
たるみ毛穴の原因は真皮のコラーゲンが減少してハリが衰えることなので、筋肉を鍛えたからといって、コラーゲンが増えるわけではないので、たるみ毛穴は改善しません。
活舌のために表情筋を適度に動かすのは良いですが、思い切り目を見開いたり口を大きく動かしたりする行為は、むしろたるみの原因になる場合があるので注意が必要です
顔には小さな筋肉がたくさんあり、多彩な表情を作っていますが、表情の癖や噛み締めなどにより筋肉が発達し過ぎると、表情ジワが深くなります。
特に＂いー＂っと口角を下げる動きは、首筋の左右に浮かび上がる広頚筋（こうけいきん）という筋肉を発達させますが、これはフェイスラインを引き下げる筋肉で、鍛えると顔がたるんでしまうのです
実は、顔の筋肉は加齢とともに、拘縮（強くなって固まる）するため、緩めるほうが若々しくなります。
番外編 よくある質問から
Q. 洗顔ブラシを使って毛穴汚れを落とすのは良い？
A. ×
毛穴詰まりに悩んでいる人に人気の洗顔ブラシですが、毛穴の直径は0.2～0.5㎜なので、ブラシの先は毛穴には入り込めませんし、ブラシでこすって物理的な刺激を与えることで、角栓がますます悪化し、肌表面は乾燥してゴワゴワした状態に陥ります
ブラシを使わなくても、キメ細かい泡の洗浄力で汚れはきちんと落ちます。角栓による毛穴詰まりが気になる場合は、パート１でもご紹介した酵素洗顔料がおすすめです
酵素の力で、たんぱく質や皮脂を分解して、毛穴から出た角栓の表面部分を落としてくれるので、角栓が小さく、目立たなくなりますさらに、新たな角栓の蓄積も防ぎます。
さて、ここからは番組ではご紹介していない内容ですこれまでお伝えしてきたように、毛穴対策には毎日のお手入れをしっかり行うことが大切ですが、どうしても改善したい毛穴のお悩みは、美容医療で解決するという方法もあります
専門治療を取り入れることは毛穴改善への近道
毛穴のタイプ別におすすめの治療をご紹介していきます(毛穴のタイプはパート１の記事をご確認ください）
毛穴タイプ１ 詰まり(角栓)タイプ
『アクアフェイシャル』は、2種類のピーリング剤(乳酸とサリチル酸)が頑固な角栓を優しく溶かし、水流と吸引の力で肌の余分な角質と汚れをオフする治療です。小さいヘッドがバキュームのように肌に吸い付いて、ピーリング液と一緒に汚れをキュキュと吸い上げます。痛みは全くなく、施術時間は10分ほど。皮脂分泌のコントロール作用もあり、当院で大人気です。
毛穴タイプ２ 開きタイプ
『シルファームX』
微細な針を皮膚に刺し、その針先から高周波(RF：ラジオ波)が流れて、加齢で伸びたコラーゲンを収縮させると同時に、過剰な皮脂分泌を抑制します。たるみ毛穴にも効果的です。
上級者には『マイクロボトックスリフト(ボトックス注射)』
ボトックス注射というと表情ジワ改善の治療のイメージが強いと思いますが、筋肉より浅い真皮内に少量ずつ点状にボトックスを注射する『マイクロボトックスリフト』は、皮脂量を調整し、毛穴を引き締める効果もあります。
毛穴タイプ３ 黒ずみタイプ
詰まりが原因の黒ずみ
角栓をそのまま放置すると、角栓の先端部分が酸化して黒ずみを生じます。そのため、対策は詰まり毛穴と同様に、『ケミカルピーリング』や『アクアフェイシャル』が効果的です。
毛穴の入り口に沈着した過剰なメラニンが原因の黒ずみ
メラニンが原因の黒ずみ毛穴を目立たなくするためには、年間を通しての紫外線対策に加えて、メラニンの分解、排出を促すケアが必要です
メラニンを一気に微粒子に粉砕する『ピコトーニング照射』がおすすめです。毛穴の開きやハリのなさも同時に気になる方は、加齢に伴う複合的なトラブルを改善し肌全体を若返らせる『ピコフラクショナル照射』を重ねて行う『ピコトーニング＆フラクショナルW照射』がおすすめです。
黒く短い産毛が原因の黒ずみ
レーザー脱毛することでかなりキレイになります
当院でレーザー脱毛に使用する『ジェントルレーズプロ（Gentle LASE Pro）』はメラニンに反応するロングパルスアレキサンドライトレーザーで日本で最も実績のある医療用レーザー脱毛機です。レーザーの熱作用でハリが出るので毛穴も引き締まります。
毛穴タイプ４ たるみタイプ
たるみ毛穴は肌老化のサインです。美容皮膚科で、
たるみの大きな原因となるSMAS層にアプローチできる『ウルセラ(HIFU)』『ソノクイーン(HIFU)』『サーマクールFLX』や真皮～皮下組織上層にアプローチできる『シルファームX』『タイタン』や『ヴェルベットスキン』がおすすめです
また、美容治療を受けるのが初めてなので、気軽にできる治療からまずはスタートしたいとのご要望がある場合には『マッサージピール』（別名 コラーゲンピール）といって優しくマッサージしながら浸透させていくとてもシンプルな治療もあります
「どれが良いだろう～迷う～」という方もご安心ください。実際の診察で毛穴の状態を拝見して、適切な治療をご案内させていただきますのでお気軽にご相談くださいね
ここまでいろいろお伝えしてきましたが、慶田が皮膚科専門医として毛穴をテーマにした今回のTV出演で皆さんにお伝えしたかったことは、こちらです
毛穴が気になる女心に勝機を狙った毛穴祭りに踊らされる事なかれメイク時、コンタクトレンズ挿入時以外、あなたの毛穴は自分が思うほど目立っていませんよ
毛穴が気になる気持ちは分かりますが、
バービー人形やリタッチ済みのモデルさんの写真、
真剣に向き合って頑張っているのに、これほど残念なことはありません
愛をこめて叫ばせていただきました
番組でもお伝えしましたが、日々楽しんでケアしましょうね
初版第3刷 重版決定
6月25日発売 慶田の新著
『女医が教える、やってはいけない美容法33』
スキンケアやメイクアップに関する基本知識がたっぷり366日分（うるう年含む）
♪重版しました♪
■銀座 ケイスキンクリニック
（美容皮膚科）
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