今回ご紹介するのは、ヒアルロン酸による『美人顔デザイン注入（トータルフェイシャルトリートメント）』を受けられた51歳女性の症例写真です
ブログ掲載へのご承諾をいただき、有難うございます
こちらが施術前の状態です
元々やせ型のお顔立ちで、最近はほうれい線、頬の削げ、目の下のクマなどで、老け感が目立ってきたことにお悩みでした
タイプ別では、オードリー・ヘップバーン。
老化で生じる3つの変化『萎縮』『下垂』『拘縮』のうち、加齢に最も大きく影響するのは、『萎縮』です。骨や皮下組織（脂肪）、皮膚（コラーゲン密度・ヒアルロン酸量）がボリュームを失うと、シワやたるみも伴い老けてみえるようになります。
老け感への影響度は『萎縮』：『下垂』：『拘縮』＝6：3：1と言われ、症例の女性のように元々痩せ型の方は、加齢とともに萎縮が特に目立ちやすくなる傾向にあります
この『萎縮』で生じる顔のボリュームロスを確実に改善する安全な注入剤が「ヒアルロン酸フィラー」です。失われた脂肪や骨の補充とコラーゲン密度のアップ、靭帯補強による顏揺れの抑制により、老化スピードを緩やかにする『アンチエイジング効果』があります
当院で実際に行っているヒアルロン酸による『美人顔デザイン注入（トータルフェイシャルトリートメント）』は、ほうれい線が気になるからといって、最初からシワに直接ヒアルロン酸を注入しません
まずは、ほうれい線が目立つ根本原因となる顔全体のたるみの状態から確認します。つまり、外壁の細かいひび割れから修理するのではなく、お顔の構造体の耐震補強を最初に行うということです
（もちろんご予算的に1本しか注入できない場合やまず注入を体験してみたいという超慎重派さんの場合は、ほうれい線からスタートすることもあります。）
全体的なシルエット（輪郭）を整えることからスタートして、その後細かいシワの施術することで、周囲に気づかれず、段階的に若返らせていきます。これは、『不自然さを避ける』ために非常に重要なポイントです
また、個人差の大きい加齢変化を解剖学的にとらえ、その方に最適な部位に適正量注入することで、『自然なリフトアップ効果』とバランスの良い『美しい顔』を叶えます
症例女性の注入ポイント
１ 顔全体のリフトアップ
まず初めに行った『True Lift トゥルーリフト』は、これまでのヒアルロン酸注入の概念とは大きく異なり、シワを膨らませて改善するのではなく、顔の形状を支える根幹である骨から皮膚に伸びる『真性靭帯（True Ligament）』の根元に少量のヒアルロン酸を注入し、靭帯を補強することで顔全体をリフトアップさせる注入法です
しっかりとしたリフティング効果を発揮する『レスチレンリフトリド（旧:レスチレンパーレーンリド）』を使用しました。注入ポイントがこちらの5箇所です
『True Lift トゥルーリフト』は、半顔施術した直後から、治療側だけが魔法のように引き上がります。鏡で確認した患者様の驚く顔を見るのが私はじめ、スタッフ一同何よりの楽しみです
使用する本数に関しては、シワ、たるみ、下垂の程度によって異なります。通常2～3本（2.0～3.0ml）使用すると結果が分かりやすくおすすめです。症例女性は、5箇所のポイントで2本（2.0ml）使用しました。
２ ボリューム減少部位を補正
やせ型のお顔立ちでは『True Lift トゥルーリフト』でのリフトアップにプラスして、ボリュームが減少している軟部組織への注入も必要です
症例女性は、痩せ感の目立つこめかみ・頬・頬骨の下（頬外側）にボリュームを補充しました。気にされていたほうれい線は『True Lift トゥルーリフト』により頬の位置が斜め上方向に引き上がったことで既に浅くなっていましたが、仕上げに少量だけ注入してさらに目立たなくなりました
使用したのは、部位に合わせて『レスチレンリフトリド』とより柔らかい『レスチレンリド』を合計4本(4ml）使用しました。
実は『True Lift トゥルーリフト』によって、ほうれい線への注入が不要になる場合もあります。リフトアップさせても、ほうれい線が深く目立つ場合のみ今回のように少量のヒアルロン酸で直接シワを埋めていきます。最初にお話したようにこの順序での注入方法が近年主流であり、何よりナチュラルなのです
では、長くなりましたが実際に症例写真をご覧いただきましょう
施術から2週間後の写真です
左： 施術前 右：施術2週間後
平坦化していた頬に丸みが生まれ、頬の頂点が上がりましたほうれい線は『True Lift トゥルーリフト』後に少量のヒアルロン酸を注入したことで自然に目立たなくなっています
また、眼窩靭帯の基部（TL１）への『True Lift トゥルーリフト』とこめかみへのボリューム補充により、コメカミ部分がピンと張り眉が上がって、眼の開きが良くなりました。
左： 施術前 右：施術2週間後
頬のボリュームアップには両側で2～3本のヒアルロン酸製剤が必要ですが、1回整えると2～3年効果が持続し、その後の追加は初回の1/4程度の量で充分です。
『ヒアルロン酸注入』は、魅力を高め、加齢症状を改善し、老化の進行を穏やかにする素晴らしい施術です。安全性が高い治療ですが、使用する製剤の質、医師の技量による仕上がりの差が大きく、職人技と言えます
大切なお顔を預けてくださる患者様に誠意をもって応えるため、私たちは技術と知識を磨いています。施術に当たっては、集中力を高め、繊細な注入テクニックを駆使して労を惜しまず微調整を行い、患者様のご希望に合わせて、理想のお顔に近づける努力を重ねています。
患者様の骨格とお肌の老化の程度により、注入デザインをミリ単位で微調整する銀座ケイスキンクリニックのオーダーメイド治療をぜひご体験いただきたいと思います
『他院での修正』も承っておりますので、仕上がりにお悩みの方もご相談くださいませ
【症例写真掲載施術】
【価格】 全て、税抜き表示です。
【リスク・副作用】 『ヒアルロン酸注入』
ヒアルロン酸注入には内出血・紅斑・アレルギー・血流障害による皮膚障害などのリスクがあります。ヒアルロン酸製剤のアレルギーは非常に稀で、事前のアレルギーテストは不要です。内出血はベテランの施術者がおこなっても、100％避けることはできませんが、丁寧な止血とカニューレ針の使用でリスクを軽減しています。最も注意すべきは血管塞栓（特に動脈塞栓）ですが、解剖学の熟知と手技の熟練によって回避できます。ヒアルロン酸製剤が血管を圧排して生じる血流障害は稀に生じますが、24時間以内の溶解注射などの対処で回復させることができます。当院はヒアルロン酸注入を受けた患者様に緊急連絡先をお渡しし、万が一の事例にも万全の対応ができるよう備えています。
スキンケアやメイクアップに関する基本知識がたっぷり366日分（うるう年含む）もうすぐ
♪重版しました♪
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