美容医療が一般的になるにつれ、美容医療のトラブルも多くなっています注意
当院のような小さな施設に、毎週4~5人もの他院修正希望の患者様がご相談にいらっしゃるというのは、憂慮すべき状況ですガーン

先週も今週も他院修正施術の患者様が沢山いらして、ワタクシかなり消耗しましたアセアセ

 

美容医療はこの30年で格段に進化しました星

ヒアルロン酸注入、ボトックス注射、フォトフェイシャル(IPL)、ケミカルピーリング、レーザー脱毛機器は25年以上の歴史があり最年長選手です流れ星

他、シミ治療のQスイッチレーザー、赤あざに使用するダイレーザー、タイタン、フラクショナルレーザー、ウルセラ、サーマクール、PRP注入、各種スレッドリフトなどは10~15年の間愛され続けています流れ星


どのように注意していても、副反応は体質によって一定数生じますし、医療事故のリスクはゼロにはできませんアセアセ
でも、危険運転と安全運転で比較すると大きく事故率が異なるように、努力によってリスクを低くする事は可能ですグッ

自動車保険も、20代と50代の事故率の差から、保険料を変えるようになりましたでしょ?

 

さて、安全で質の高い美容医療に必要な要素は何でしょうか?

わたくしは、大きく分けて2つの柱があると考えていますニコニコ

 

1. 医師の資質と倫理感

2. 医療機器のレベルと安全性、注入製材・注射薬剤の安全性


まず第一に、医師の資質と倫理感です。

当たり前ですが、美容医療も医療行為です。

当院では麻酔薬のアナフィラキシーショックの経験があり、救命いたしましたが、他施設ではビタミンC点滴でも報告があります。

つまり、どのような薬剤にも、点滴・注射・経皮・経粘膜・吸入どのような投与方法でも、アナフィラキシーショックのリスクがあります。

さらに、注射や手術には二次感染などのリスクが、エネルギーデバイス照射には熱傷などのリスクがあります。

生死を分けるのは、そのような副反応が生じる可能性を把握し、万全の準備をし、万が一生じた時に適切な対処できる能力の有無です。

あなたの通っているクリニックに、AEDはありますかはてなマーク

エピペンやボスミンなどの薬剤の準備、酸素やモニター、緊急時の点滴セットなどを準備し、アナフィラキシーショックに対応するトレーニングはしているでしょうか?

二次感染対策には、大学病院での様々な基礎疾患を持つ患者様の感染症を治療した経験が底力になってくれます。


皮膚病理の知識、皮膚疾患の理解と標準治療、皮膚腫瘍の見極め、創傷治癒の仕組みといった皮膚科学・形成外科学の基礎を十分に修めた医師が美容皮膚科診療を行うべきだと思います。


また、日々進化する美容医療の情報を常に取捨選択しながら学び続ける力顔面の解剖学やレーザーの仕組みなど大学では学べない新知見を常に更新することも重要です。

 

リスクや事故の報告は開業医の元に流れてくるのは大問題になってからです。

定期的に学会に参加し能動的に学んでいかないと情報を入手できません。

ですから、私たちは休日返上で学会や研修会、セミナーにお金を払って参加し続けるのです。


もう一つは医療機器のレベルと安全性、注入製材・注射薬剤の安全性です。
いかに優秀なで経験豊富な医師であっても、解像度の悪い超音波検査機器では悪性腫瘍の見逃しもあり得ます

(見えないものは判断しようがないですから。)
同様に、腕が良くても、美容医療で使う武器『エネルギーデバイス(レーザーなどの照射機器)』のレベルが低いと切れ味の良い治療は出来ないのです。
腕の良い料理人は最高級の包丁を使い、メンテナンスを欠かしません。
私たち美容医療に携わる者は、値段だけで医療機器を選んではいけないのです。
そして、購入後も定期的なメンテナンスと数年で買い替えなど維持費用も機器1台購入するレベルでかかります。
安い値段で施術できないのはそのような理由があります。

(安すぎる価格設定には裏があると想像力を働かせてください)


また、顏や体に注入する製剤も同様、安いけれど品質に問題があるもの、有名で集客に有利だけれどリスクの高いものは絶対に使用しません
当院では医師・ナース・家族に使用するものも、患者様にご使用する薬剤保管棚から出して使います

自分たちの体に安心して入れられないものはご提供しない。

これは至極同然な事ですが、残念ながら常識ではないクリニックも散見されます。

 

日本の厚労省、米国FDAの承認製剤を使用しても、体質によっては合わないこともあります。

でも、ヒアルロン酸製剤は溶解酵素で回復させることができます。

 

困ってしまうのは、溶けないフィラー、アルカミドやアクアミド、レディエッセやエランセ、成長因子や成長因子を添加したPRP、下手な脂肪の注入です。

粗悪な製剤を顔に注入されて異物反応や感染症を併発した症例、リスクの高い注入治療で顔にしこりが生じ、回復不能の傷あとが生じてしまった症例、当院にも沢山の他院施術のトラブルを治療しています。

 

医院の信念、医師の倫理感も疑わしい施設があります。


昨年初診の20代の患者様のなかで、他院で小顔目的でフルフェイスリフト手術を施術された後という方が、なんと3名もいらっしゃいましたもやもや

これには、スタッフ一同怒りに震えました。全く適応外です。たるみのまだ発生していない20代女性に、小顔目的で大工事をするなんて・・・・酷すぎますムキー

「効果はあったの?」

と聞くと

「あんまりなんです・・・」

と。そりゃそうでしょうプンプン

20代の小顔目的なら脂肪溶解注射とショッピングスレッドリフトで十分です。

人を疑うことを知らない、素直なお嬢さんの顔に、(ちなみに皆、太ってもいませんし顔も大きくありません)消せない傷をつけて・・・

 

受診される皆様におかれましては、くれぐれも価格や美辞麗句、広告に惑わされることなく、十分に吟味してください。
迷ったら、しなくても良いのが美容医療です。
私どもも、30分という長いカウンセリングの後で、迷っている患者様には一度お持ち帰りいただくようにしています。

比較検討いただいて結構です。

決心がつかなければ先送りでも良いのです。

機が熟したら始めればよいのですから。

 



スキンケアやメイクアップに関する基本知識がたっぷり366日分(うるう年含む)もうすぐ

「365日のスキンケア」(池田書店)著者:慶田朋子

♪重版しました♪

 

■銀座 ケイスキンクリニック
(美容皮膚科)
東京都中央区銀座1-3-3 G-1ビル5F・6F
お電話でのご相談・お問い合わせTEL0120-282-764

銀座ケイスキンクリニック公式Facebookページ
http://www.facebook.com/ks.skinclinic 
メール相談soudan@ks-skin.com

銀座ケイスキンクリニック公式ホームページ