今回ご紹介するのは、目の下のクマとゴルゴ線の改善が目的で他院にて『ヒアルロン酸注入』を行った結果、酷い膨らみと凸凹が生じ、当院を受診された40代の女性の症例写真です。
こちらが来院時の状態です。
他院ヒアルロン酸注入後 右目の下
目の下(Lower lid bulge)が必要以上に膨らんで、たるんだ目袋のようになってしまい、目の下のシワ(tear troughティアトラフ+Palpebromalar groove)も悪目立ちしており、注入前より老けてみえる状態です。
この目の下のシワ(アイホールと頬の境界線)をゴルゴ線(ゴルゴライン)と呼ぶ方も多いのですが、ゴルゴ線はその下側のNasojugal grooveとMidcheek groove(中頬線)を合わせたラインを呼ぶことが多く(下記の図を参照ください)、この女性の場合はもう少し下方にあります。
他院ヒアルロン酸注入後 左目の下
tear trough(ティアトラフ)の下側から鼻の間にヒアルロン酸製剤が浅く塊りで入ってしまったため、ミミズ腫れ状になっています。また、涙袋の下層にもヒアルロン酸が入ることで、不自然に膨らんで目の下に畑の畝の様な凹凸が生じています。
写真でも十分お分かりいただけると思いますが、実際にお会いしてお顔を見ると、表情の動きによって隆起が強調されるため、さらに不自然さが際立ちます
目の下の皮膚は非常に薄く、たるみがある状態で過剰に注入をしたり、硬い製剤を浅く入れたりすると、膨らみすぎたり、凹凸が目立つことがあります
上記の図は加齢により生じる目の下のシワを表しています。日本語に訳せない様々な名称の線や膨らみが合わさって、目の下もたるみとシワを形作っているのです。
これらの老化症状は、皮膚そのもの菲薄化・脆弱化だけでなく、下層の筋膜や靭帯、脂肪、さらに骨の加齢によって徐々に進行してきます。
注入を行ったクリニックからは、「馴染むので様子を見るように」と指示されたとのことですが、これは待てない状態ですね
ご本人も仕事に行けず大変困っている様子で、一刻も早い改善を希望されました
ヒアルロン酸製剤は、ヒアルロニダーゼという分解酵素で溶解出来るので、修正が可能です
1カ月半経過して不自然な場合は溶解を検討するべきです。
なぜなら、目周りや唇など、元々皮膚の薄い部分が不適切に膨らみ過ぎると、皮膚の菲薄化、靭帯の進展を助長し、溶解した後の萎み感やたるみ感が回復しきれないことがあるからです。
また、長期的にしこりが続いてしまった場合は、溶解が効かないこともあるので別の手立てを加えます
本来は、注入を行った医療機関で修正すべきなのですが、溶解にもテクニックが必要です。
「症状を訴えても、対応してくれない」
「もう少し待てば消えると言われた」
「クリニックや先生との信頼関係が無くなってもう行きたくない」
「また同じようになってしまうのではないかと不安がよぎる」
などの理由でかかりたくないという事もあるかと思いますので、お困りの場合はヒアルロン酸注入の他院修正お引き受けしています
お悩みの方は、あきらめずに是非ご相談下さいね
では、実際にヒアルロニダーゼ注入後の写真を見ていきましょう
今回の経過写真も、効果に大変満足頂いた患者様のご厚意でご提供いただきました
本当に有難うございます
同じような状態で、悩まれている方の参考になれば幸いです
右目の下 左:施術前 右:2回溶解2週間後
溶解直後から膨らみは改善し、水分による軽いむくみは2日で消退し、出勤可能な状態に回復しましたヒアルロン酸の注入量が多い右目の下に関しては1週間後に追加溶解を行い、初診の2週間後にはフラットな状態に戻りご満足いただきました
左目の下 左:施術前 右:1回溶解2週間後
注入した製剤が溶け、元に戻った状態なので、クマは少し目立っていますが、膨らみが無くなってフラットになり、鏡を見てとても安心されていました
ヒアルロン酸他院修正 価格
1部位(コイン大までの大きさ) ¥60,000
※ 1ヶ月以内の追加溶解(リタッチ1回分)も料金に含まれますので実質上2回分の料金です。タッチアップ時には、再診料\1,000+麻酔代\1,000が別途発生します。
このように膨らみが顕著な場合や、注入するべきでない鼻の近くにしこりが出来ているような場合は、早期の溶解がお勧めです長く放置すると、皮膚が伸展してたるみが悪化することがあります
ヒアルロン酸溶解注射(ヒアルロニダーゼ)をした直後は、水分が入っているために膨らんで見えますが、コリコリした感触がペチャンコになったのが分かります。反応の早い方ですと、クリニックを出られる際や、ご帰宅時から効果を実感されます
当院では、ヒアルロン酸の溶解量は最小限に留める(溶かしすぎを防ぐ)ため、1回目は少量の溶解とし、不十分な場合、1~2週間後の経過診察の際、再診料にてタッチアップ(追加の溶解注射)し、丁寧に仕上げていきます。(経過によりタッチアップが必要ない場合もあります。)
そして、不要なヒアルロン酸製剤が溶解されて落ち着く、2週間後以降に、正しい位置に、滑らかで高品質なヒアルロン酸製剤を使用し、理想の状態に仕上げていきます
銀座ケイスキンクリニックで取り扱うヒアルロン酸製剤は、「レスチレンシリーズ」「ベロテロシリーズ」の仕上がりと長期的な安全性が高い製剤のみ厳選しています。
流行りじゃなくて、大事なのは、患者様の安全性です。
シワ、たるみ、凹みの状態、肌年齢、注入部位にベストオブベストな製剤を担当医が選んで
安全に留意しながら注入いたします
もちろん目の前で開封し、製剤の情報は紙に書いてお渡しします。
たるみの状態によっては、『ヒアルロン酸注入』と併用して、『ウルセラ』や『スカーレットRF』などのたるみ治療をご案内するケースもあります。
その理由は、目の下の皮膚そのものの弾力が低下している場合、ヒアルロン酸注入のみで改善しようとすると、注入量が多くなるため、全体的に浮腫んだような不自然な印象になるだけでなく、その重みを支えきれず下垂して、目の下のたるみが悪化することがあるからです
ですから、皮膚のタイトニングを行い肌の弾力を回復させ、その次のステップでシワや凹みの度合いに応じて、ヒアルロン酸を必要量注入してボリュームを復活させると仕上がりが圧倒的にレベルアップ(より自然な仕上がり)します人によっては、皮膚が改善することで、ボリューム調整が必要なくなることもあります。
「目の下にヒアルロン酸を入れてください」というご希望の患者様に、注入をせず照射治療だけをおすすめすることも少なくありません。
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『ヒアルロン酸注入』には、解剖学的知識と肌質の見極め、正しい部位に注入するテクニックや経験に加え、美的センスが必要です
また、安全性の高い製剤を選び、ヒアルロン酸注入のメリットと限界を知った上で、患者様がご希望されても過剰な注入をしないといった医師のポリシーが求められます。
患者様の骨格とお肌の老化の程度により、注入デザインをミリ単位で微調整する銀座ケイスキンクリニックのオーダーメード治療をぜひご体験いただきたいと思います
お気軽にご相談ください
【症例写真掲載施術】 『ヒアルロン酸溶解注射』
【価格】 全て、税抜き表示です。
【リスク・副作用】注射治療で、最も高い頻度で生じるリスクは内出血です。当院では、極細の針を用い、Stat Veinにて血管の走行を確認して出来るだけ血管を避け、内出血のリスクを最小限にしていますが、しこりを狙って注射するので避けられない場合があります。内出血が出た場合は10日~2週間かけて消褪します。また、非常に稀ではありますが薬剤へのアレルギーなどの副反応が生じた場合は、皮膚科専門医が適切に対処いたしますので、速やかにご受診ください。
スキンケアやメイクアップに関する基本知識がたっぷり366日分(うるう年含む)もうすぐ
♪重版しました♪
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