しばらく、ブログ更新を行わずInstagramの方で症例解説を行なっていましが、多くの患者様より「ブログの方がわかりやすい」とお声をいただき、しばらくはInstagramは簡易バージョン、こちらではしっかりと症例解説を行なっていきます。

 

症例について

 50代女性。ほうれい線が気になっていらっしゃいました。ほうれい線への治療はいくつかありますが、必要最小限で効果が高い治療として今回はヒアルロン酸治療を行いました。

 

正面からです。
使用したヒアルロン酸は2本(2cc)です。2種類のヒアルロン酸を使い、ほうれい線を薄くするだけでなく、顔がリフトアップするように注入しています。
 
ほうれい線が全体的に薄くなり、口横の鋭く窪むシワが浅くなりました。
頬の位置がやや上方に上がったのが分かるかと思います。
 
左斜めからです。ほうれい線が浅くなり、口角横のもたついた皮膚が引き上がったように見え、頬の変化も少し分かるかと思います。
右斜めからです。こちらも左斜めと同様の効果が分かるかと思います。
 

ほうれい線の治療について

ほうれい線の治療は当院では、

・フェイスリフト、脂肪吸引などの外科的治療

・糸リフト

・HIFU(ウルトラセルQプラス)や高周波(デンシティ)など機器によるリフトアップ治療

・脂肪溶解治療

・脂肪やヒアルロン酸の注入

などを行っていますが、たるみの程度、シワの程度などを見極めた上で、ダウンタイムをどれくらい取れるかや費用など踏まえ、

「最小限で効果が高くでる治療」から提案しています。

 

この患者様もヒアルロン酸を2本〜提案させていただき、3本使うプランもありましたが、

私から「まず2本使った状態を見て、満足されたら2本にしましょう」と治療をスタートしました。

こういう場合、「できるだけ多く使った方が綺麗になりますよ!」、「あなたの場合は、ここもあそこも入れた方が良くて、トータルで10本くらいは必要です!」などと、できるだけ患者さんの最大の効果をヒアルロン酸だけで出すことに一生懸命な医師が増えてきたように思えます。

確かにおでこやこめかみ、下顎などの輪郭や、頬にかなりの量(一部位3本以上、合計で10本程度)入れてしっかり土台を変える治療も間違いではないのですが、コストパフォーマンスが悪く、同じ金額を使うのであれば、他の治療との組み合わせの方がトータルの結果が良いと思っています。

 

私の場合は、ヒアルロン酸1本でもその方の悩みが少しでも改善するのであれば、1本をお勧めし、最大限の効果が出るよう、少しずつ無駄にしないように注入します。

 

ということで、この方の場合は、ヒアルロン酸2本で満足して帰っていただけるよう頑張りました!

 

治療概要、合併症について

 

治療概要
 ヒアルロン酸注入。 ほうれい線や頬など複数箇所に入れています。
 費用220,000円(2本)
 
合併症、副作用、リスク
  皮下出血、腫脹、紅斑、熱感、違和感、感染、塞栓症