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 柞原八幡宮の拝殿手前の廊下でずいぶん待ったあと、正面に向かいます。私はほぼ真ん中、鈴の緒があるところで。一緒にいた人たちは、1歩2歩後ろに並びます。

 二礼、二拍手して文言を述べますと、前にかがみ込むようにギューッと押さえつけられました。目は閉じていたのですが、前にあったお賽銭箱に前髪は当たっていたので、おでこもあたりそうです。その、深い前かがみのままで、ガタガタガタと上下に頭から上体を揺さぶられたり、左右にひねったり。そうした動きを何度か、不規則にして、だいぶ長いことかがんでいたと思います。

 亞実さんは後ろでそれを見ながら、「あー、神がかりになってるわ。」と思っていたそうです。神がかりになったときに、半狂乱になる人もあるような話を聞いたことがあるらしく、そのときの私が頭をガタガタさせながらも、暴れたりせずにいたのを見て、「すごい耐えてるわー」とも思ったそうで。

 私はといえば、神がかりになるときの半狂乱とか知りませんので、ときどき賽銭箱におでこを軽くコツンとぶつけながら、ガタガタ、グラグラ、していました。

 ようやく、押さえつけられていた力がゆるみ、スーッと元の直立に戻りました。そして、終了の合図が来ましたので、目を開けて、合わせていた手を戻して、深く一礼し、下がりました。

 最後まで読んでいただいてありがとうございます。続きは、また後日。